【着物の買取相場は?】高価買取できる種類・産地・作家は?価格一覧

着物は、その美しく繊細でありながら大胆な柄や彩度によって、数多くのファンから愛されています。

そのため、当然着物は高価な品物になっており、着物の買取相場についても興味を持たれる方が多いことでしょう。

そこで本記事では、着物の買取相場について解説いたします。

種類や産地、作家などの要素が価値に大きく影響しますので、それらを考慮しつつ、高価買取できる着物についてご紹介します。

また、多数の買取価格を一覧にしたため、自分が持っている着物の相場を確認する際にも役立つでしょう。

この記事を参考にして、着物の買取について的確に判断していただけたら幸いです。

 

 

着物の買取価格一覧

 

 

着物の種類 買取相場
訪問着 1,000~30,000円以上
振袖 10,000~40,000円以上
付け下げ 100~40,000円以上
小紋 100~10,000円以上
留袖 1,000~5,000円以上
色無地 500~50,000円以上
お召し 500~100,000円以上
絞り 5,000~100,000円以上
絣(かすり) 1,000~50,000円以上
3,000~100,000円以上
江戸小紋 800~50,000円以上
上布 50,000~100,000円以上
友禅 20,000~150,000円以上
羽織 200~500円以上
襦袢 5,000円前後(正絹)

 

 

 

着物の買取相場はどのくらい?買取額が高額になる着物の種類について

 

着物の買取額が高額になる着物の種類について

有名作家物や人間国宝の特徴や買取相場は?

着物の中でも「作家物」と言われる着物は、材料選びからデザイン・制作までの全工程を作家が作った作品で、大量生産できないため高額になります。

「作家物」と言われる着物は、大きく分けると「染物作家」「織物作家」「刺繍作家」の3つのタイプの作家が手がけたものがあります。

それぞれに有名作家がいて、その中でも人間国宝と言われる人が手がけたものは、高額になることが期待できます。

「作家物」の着物には、掛け軸や陶芸品と同じように「落款」が押されているので、着物専門の査定士であれば判別できます。

人間国宝に認定されている作家物の着物は、相場では7万?10万円、状態が良く希少価値が高いものは30万円程の査定も珍しくありません。

 

色留袖や黒留袖などの特徴や買取相場は?

留袖は、紋の数で格式が決まり、黒留袖は5つ紋でフォーマル用の着物とされています。

色留袖は、3つ紋・1つ紋は準礼装となりますが、5つ紋の場合はフォーマル用としても使うことができます。

買取相場は、紋の数が多い方が高い傾向にあり、さらに伝統工芸品となると5万円以上となることもあるということです。

また、着用頻度では、色留袖の方が着る機会が多いことから、需要面を考慮して色留袖が高く売れるケースもあるようです。

 

振袖の特徴や買取相場は?

振袖は、袖丈の長さによって大振袖・中振袖・小振袖に分かれ、一番格式が高いのが大振袖となります。

買取額は、袖丈と身丈の長さの両方が関係し、長いほど相場が高くなっています。

状態が良いものであれば振袖の買取額は高く、ノーブランドであっても1万円以上となることが多いので、査定してもらう価値はあるでしょう。

買取相場は1万?4万円以上で、ブランドや作家物となると10万円以上の高額査定となる場合もあります。

 

京友禅・加賀友禅・東京友禅・十日町友禅などの特徴や買取相場は?

京友禅・加賀友禅・東京友禅は三大友禅と言われ、日本を代表する染め織物のことです。

京友禅は京都の伝統工芸品で、多彩で柔らかな色合いに、金箔や銀箔・刺繍がほどこしてあり、上品さと華やかさを兼ね備えています。

中でも、伝統工芸士の「松井青々」や人間国宝の「森口華弘」の作品は、相場が7万?30万円と高額で買取している着物店が多いです。

加賀友禅は、国指定の伝統工芸品で、江戸時代に加賀藩(石川県金沢市一体)で栄えた加賀御国染めを基に発展させたものです。

加賀五彩と呼ばれる藍・黄土・臙脂(えんじ)・草・古代紫の5色を貴重とした華やかで上品な着物で、図柄は草花や鳥などを絵画のように描いています。

人間国宝である「木村雨山」や伝統工芸士の「由水十久」が制作した着物は非常に希少価値が高く、50万円以上になることもあります。

東京友禅は、構想図案から仕上げまでの工程を作者が一貫して行うのが特徴で、他の友禅よりも落ち着いた渋い色合いで粋な着物です。

京友禅と加賀友禅を融合させ人間国宝に認定された「羽田登喜男」の作品は海外での評価も高く、特に鴛鴦(おしどり)の図柄の着物は、元イギリス王妃のダイアナ妃の来日の際に献上されたことでも有名です。

十日町は、長年継承されてきた伝統技術と時代の流れを読む柔軟さで独自の生産体制を築いており、現在では振袖の産地として有名です。

十日町友禅は、三代友禅に比べて歴史は浅いものの、全ての工程を一貫して行う生産システムを特徴として、生地を染めた後に重ねて絞り染めをする「おぼろ染め」などの独自の技法も持っています。

友禅着物は、汚れもほつれもない状態だとすれば、3万円以上の査定は付くことが考えられますが、全体の相場としては2万?15万円とかなり幅があります。

 

訪問着の特徴や買取相場は?

訪問着は、結婚式や食事会などややかしこまった場で着用される晴れ着で、留袖に続く準礼装から略礼装に位置付けられます。

年齢や既婚未婚などに関わらず着用できるため用途が広く、帯や小物次第でTPOに合わせてアレンジもしやすいので、多くのシーンで選ばれる便利な着物といえるでしょう。

訪問着模様の特徴は、肩から裾にかけて一続きに流れるように美しく繋がる絵羽模様で、着物を広げると一枚の大きな絵が描かれているように見えます。

買取相場は、ポリエステル素材で1,000円?5,000円、ノーブランドの一般的なもので1万円?3万円、フルオーダーや作家物で3万円?10万円以上となっています。

美しい絵羽模様をつけるためには様々な伝統技法を使って染め上げていく必要があり、有名な作家が染めを施している場合は、数十万円の買取価格が付くこともあるようです。

 

付け下げの特徴や買取相場は?

付け下げは、訪問着をよりシンプルで控えめなデザインにした着物で、着用するとひとつひとつの小さな柄が上を向くように仕立てられています。

訪問着や留袖に次ぐ略礼装として位置付けられていますが、最近では訪問着と同じ格式の鮮やかなデザインのものからカジュアルなものまで幅広い種類の付け下げがあります。

付け下げの場合は、着物を仕立てる前の布の状態で染められることが多く、この染め上げられた「反物」と呼ばれる一着分の布を使って着物を仕立てていきます。

そのため、色留袖や訪問着のような絵羽模様はなく、模様が縫い目で切れてしまっているのが特徴です。

訪問着と同様に年齢や既婚未婚に関わらず着用できる着物であるため、幅広いシーンで重宝するといえます。

買取相場は、一般的な付け下げで2,000円?6,000円、有名作家物・伝統工芸品の付け下げで1万円?8万円以上となっています。

ブランドの有無や伝統工芸品であることを証明する「証紙」や「落款」があれば、買取価格がかなり上がることもあるので、必ず持っていきましょう。

 

小紋の特徴や買取相場は?

小紋は、模様の大小に関係なく同じ模様が一方向に繰り返し描かれているのが特徴です。

格式高いものからカジュアルなものまで様々な種類の着物があり、季節やシーンによって着こなしが楽しめるおしゃれ着のような存在。

フォーマルな場所には不向きですが、「格式」の高さは絵柄の細かさによって決まり、中でも高い格式と人気を誇るのが「江戸小紋」です。

「江戸小紋」は、遠くで見ると無地に見えるほど細かい模様が描かれており、日本の伝統的な染色技術として高く評価されています。

その他にも、やや大ぶりな柄や鮮やかな色使いが特徴の「京小紋」や江戸小紋よりややカジュアルな「加賀小紋」がありますが、買取相場が最も高いのは「江戸小紋」になります。

「江戸小紋」の中でも「江戸小紋三役」と呼ばれる鮫柄・行儀柄・角通し柄の着物、「定め柄」と呼ばれる江戸時代に大名ごとに定めた希少な柄の着物は、改まった席でも着用できるため、高い査定額が期待できます。

買取相場は、ノーブランドの一般的な小紋で2,000円?5,000円、江戸小紋や有名作家の小紋で5,000円?5万円以上となっています。

 

色無地の特徴や買取相場は?

色無地とは、柄がなく、白と黒以外の一色で染められた着物で、人生の節目となる行事で着用されることが多いのが特徴です。

シンプルで汎用性が高いものの、他の柄つきの着物に比べると市場のニーズがあまり高くなく、汚れも目立ちやすいため保管状態の良し悪しが査定に大きく影響します。

また、紋入りと紋なしでも査定額に差があり、一番人気は背中に紋の入った「一つ紋」の色無地。

買取相場は、ノーブランドの紋なしが3,000円?5,000円、ノーブランドの紋ありが8,000円、正絹加賀友禅の色無地が1万円となっています。

 

有名産地で作られた着物の買取相場は?

大島紬の特徴や買取相場は?

大島紬とは、鹿児島県奄美大島の特産品として伝統工芸品にも指定されている高級絹織物で、「着物の女王」とも称されるほどの代表格です。

伝統的な技法で織られた大島紬は独特の手触りと風合いが感じられ、本場奄美大島産は 特に高額での買取が期待できます。

一般的に大島紬と言われていても本場大島紬ではないものも多く、本場大島紬には特別印が貼ってあることで識別できます。

完成までに40もの工程を要し生産数が少ない大島紬は、今後もさらに希少性が高まっていくことが想定されるでしょう。

また、日本最古の染色技法をルーツにもち、独特の「泥染め」技法と絣模様が特徴で、国内のみならず世界中で注目を浴びているほどです。

買取相場の平均は、2?7万円程度ですが、本場の大島紬で状態も良好となれば数十万円の買取も期待できそうです。

 

黄八丈の特徴や買取相場は?

黄八丈とは、東京八丈島で生まれた絹織物で、黄色・黒色・赤橙の樺色で構成された素朴で奥深い雰囲気が魅力です。

秋田県にも秋田八丈と呼ばれる絹織物があるため、それと区別するために八丈島産は「本場黄八丈」と呼ばれます。

本場黄八丈は、国の伝統工芸品に指定されており、中でも染色家の山下め由とその娘の山下百八子が手がけた作品は高価買取が期待できます。

高級感があり、上品で大人びた印象になることから、幅広い世代の人を魅了する黄八丈。

希少価値が高いため、買取相場は高いもので8万円ほどになるようですが、人気が高い色味である鳶八丈や黒八丈で証紙がついているものならさらに高額になることもあります。

また、作家物で状態が良ければ10万円以上も見込めるかもしれません。

 

郡上紬の特徴や買取相場は?

郡上紬は、岐阜県の郡上市八幡町で生産されている紬織物で、上質な春繭から紡いだ糸を使い、草木染めで織り上げるのが特徴です。

染料を多く使い繰り返し染めることで美しい光沢と耐久性をもち、着るほどに色の深みとツヤが増していくことから着物愛好家から根強い人気を得ています。

郡上紬は、伝統工芸品に指定されており希少価値も高いことから、買取相場は高い傾向にあります。

買取相場の平均は5万円前後ですが、有名作家のものなら10万円を超える価格も期待できます。

 

芭蕉布の特徴や買取相場は?

芭蕉布は、国の重要文化財に指定されており、糸芭蕉と呼ばれる繊維を草木染めして織られたもので、軽くて通気性が良いさらりとした風合いと素朴さが魅力です。

約200本の糸芭蕉を使い、2ヶ月かけて生産される芭蕉布は、生産量が少なく希少価値が高いため、買取相場も平均で3?4万円と高くなっています。

さらに保存状態が良いものや有名作家のものは、高額査定が付くこともあるようです。

人間国宝品に至っては、30万円以上の高額査定をしている買取業者もありますので、本物であることを証明する証紙も合わせて査定してもらうことをおすすめします。

 

久留米絣の特徴や買取相場は?

国の伝統工芸品であり、その技術は無形文化財に指定されている久留米絣は、現代ではほとんど生産されていないようです。

久留米絣の中でも伝統工芸品として指定されるのは手作業で作られたもののみで、機械製法のものは対象外のため買取価格が落ちてしまいます。

久留米絣の有名な作家は「松枝玉記」で、思いの込められた美しい白と藍の模様が特徴です。

松枝玉記氏の作品の相場は15万円以上となっており、貴重なものはさらに高額で取引される場合もあります。

 

結城紬の特徴や買取相場は?

結城紬は、日本最古の歴史をもつ高級絹織物で、国の重要無形文化財であり伝統工芸品にも指定されています。

結城紬の製造過程は「糸つむぎ」「絣くくり」「はた織り」で、ほとんどが手作業で行われているため大量生産ができない貴重な着物です。

この3工程を踏んで厳しい検査をクリアしなければ商標を取得できない本場結城紬は、重要無形文化財であり、紬の中でも最高級品とされています。

本場結城紬の買取相場は、平均で8万~10万ほど、それ以外の結城紬は数千円?10万円ほどですが、希少価値が高いものはさらに高額となることも期待できるでしょう。

 

綾の手紬の特徴や買取相場は?

綾の手紬は、宮崎県綾町で生産されている織物で、蚕の飼育から絹の糸引き、絣括り、染色、織り、までの全ての工程を手仕事で行っている大変な手間暇をかけた貴重な紬織物です。

染色家「秋山眞和」が、沖縄の伝統的な織物の技法をもとに現代に通じる斬新なデザインの織物へと進化させ、綾の手紬を生み出しました。

歴史は浅いものの使われている技法は古くから使われてきた手間のかかる技法ばかりで、「天然灰汁発酵建て」による藍染や「大和貝紫染」など、その美しさと柔らかな風合いは高い評価を受けています。

生産数そのものが少なく、中古市場にも多くは出回っていないようですが、オークションでは2万円?10万円ほどで取引されていました。

価値のわかる鑑定士がいる買取業者のもとで査定してもらうことで適正な価格で買い取ってもらえると考えられます。

 

宮古上布の特徴や買取相場は?

宮古上布は、原料である苧麻(ちょま)の栽培、糸つむぎ、織り、砧打ちの全ての工程を宮古島で行い、糸をつむぐだけでも半年、さらに一枚を織り上げるのに三ヶ月を有する気の遠くなるような作業を経て完成します。

この工程からして量産できないことが容易に想像できる貴重な織物であり、伝統工芸品・重要無形文化財に指定されています。

完成までに時間がかかる上に芸術性が高いため、買取相場は高く、8万円前後となっています。

素材が麻で痛みやすいため、保存状態も買取査定の肝となるでしょう。

 

越後上布の特徴や買取相場は?

吸水性・撥水性・通気性に優れ、軽い着心地と涼しげな肌触りが特徴の越後上布。

その歴史は古く、聖武天皇の時代には朝廷に献上されていた高級品で、1300年近い歴史があります。

現在では、原料となる苧麻の収穫量が減少し、職人の高齢化も重なり、近い将来絶滅してしまうのではと囁かれている「幻の織物」です。

1反分の糸をつむぐだけでも1年近くかかるほどの精巧な技術が必要であり、さらに丁寧に織られた越後上布は、春の晴れた日に雪原の上に晒して天日干しされる「雪晒し」という工程を踏んで仕上げられます。

買取相場は平均で5?7万円程度ですが、未使用のものや保存状態が良ければ10万円を超える査定も期待できます。

 

久米島紬の特徴や買取相場は?

久米島紬は、沖縄県久米島で作られている織物で、素朴でしなやかな風合いと独特の深い色調が特徴です。

久米島紬は、図案の選定、染色原料の採取、糸の染め付け、製織の全ての工程を一人の織子が手作業で行い、大変手間のかかる貴重品です。

紬糸か引き糸のいずれかを使い、島内に自生している植物を使った「草木染め」や「泥染め」という手法で染め付けます。

国の重要無形文化財にも指定されている伝統工芸品で、生産数も少ないことから中古市場でも高値で取引されています。

本場久米島紬の買取相場は2万5,000円となっており、より高値での買取も期待できるかもしれません。

 

科布(しなふ)の特徴や買取相場は?

科布とは、「シナノキ」と呼ばれる樹木の皮を原料に製造された原子布の1つで、歴史は古く、麻や木綿が主流となった今では希少価値の高い織物となっています。

木綿や絹などの織物が作られていなかった時代には科布が衣服に使用されていましたが、現在でも山形県と新潟県の県境の村々で生産されている工芸品の1つです。

自然布らしい優しい風合いが人気で、夏物の着物に合わせる帯などに使用されることが一般的です。

帯の買取相場は、1万円?10万円ほどとかなり幅があるようで、希少価値の高いものでは10万円以上のものもありました。

 

藤布(ふじふ)の特徴や買取相場は?

藤布とは、藤の皮の繊維をとり、糸をつむいだ後に織った平織の織物で、特に北陸から山陰地方にかけてとそれぞれの山間部で作られてきました。

江戸時代に木綿の栽培が本格化するまでは、「古代布」と呼ばれる植物から作った織物によって人々の衣服や日用品を仕立てる技術が国内各地に息づいていました。

藤布もそのひとつで、木綿や絹の織物が普及し、その技術は途絶えてしまった思われていましたが、一部の地域で作り続けられていることがわかり、伝承活動が行われています。

藤布は帯に使われることが一般的で、新品で買うと安いものでも10万円以上、高いものでは100万円を超えるものもあり、中古市場でも高値で買取されることが期待できます。

オークションでは1万円?20万円程度の取引が見られました。

 

紅花紬の特徴や買取相場は?

紅花紬は、山形県米沢市で生産される絹織物で、紅花からとれる染料で染める真綿糸や座繰り糸を用いて織るのが特徴です。

紅花からとれる染料のうちわずか1%しかない赤色は大変貴重で、一反の着物を紅に染めるには90?100万輪もの華が必要とされます。

紅の他にも黄色やオレンジ色、ピンク色に染めることもでき、媒染料によってはグレーや緑、黒色も出すことが可能です。

年齢を問わず好まれる上品な色合いで、着物愛好家の中でも有名で、買取価格も高い傾向にあります。

買取相場は、状態が良いもので2万円?、有名な作家が手がけたものなら10万円以上の査定も存在します。

 

牛首紬の特徴や買取相場は?

牛首紬とは、石川県白山市で生産されている織物で、別名「釘抜紬」といわれ釘に引っ掛けたとしても釘の方が抜けてしまうほどの丈夫さをもつのが特徴です。

2匹の蚕が作った玉繭から糸を紡ぎ出して作る牛首紬は、14もの工程を全て手作業で行い肌触りが良く美しい光沢のある織物に仕上げていきます。

最近では、パリコレクションにも採用されているほど洋装用の素材としても海外から注目されているといいます。

買取相場は3万?5万円前後となっており、普段使いとなる各が低い着物の中でもかなり高額で取引されているようです。

正式に牛首紬と認められる生産元は2つの工房しかないため、証紙や落款があることが必須となります。

 

塩沢紬の特徴や買取相場は?

大島紬や結城紬と合わせて日本三大紬と称される塩沢紬。

塩沢紬にもいくつかの柄がありますが、その中でも価値の尺度となる亀甲紋という柄があり、この亀甲柄がどれだけ細かく織られているかで価値が変わってきます。

一般的な亀甲紋の塩沢紬は100亀甲が多いですが、150を超え200亀甲ともなると細かすぎて遠目では亀甲柄とわからないほどです。

150を超える亀甲紋の着物は制作期間も年単位で、価値も大きく上がります。

買取相場は一般的なもので最高4万円程、やまだ織が製作した塩沢紬は5万円以上になりますが、いづれも証紙が無い場合は最高15,000円程になってしまうようです。

 

伊那紬の特徴や買取相場は?

古くから蚕の国と呼ばれるほど養蚕業が盛んであった長野県。

その中でも伊那地方で受け継がれてきた伊那紬は、いろいろな種類の糸を組み合わせて織られることが特徴です。

しっとりした光沢感のある生糸と温かみのあるふわふわした肌触りのある錦糸の両方を組み合わせることで、丈夫でありながら滑らかな生地に仕上がります。

染料には伊那地方に自生しているリンゴ・クルミ・山桜・白樺・唐松などを使い、美しい発色やグラデーションのある色味は、永く愛されるものになります。

今では老舗の1社でしか生産していないため、中古市場に出回る数も少なく希少価値の高いものになります。

近年の買取相場では、15,000円程度になるようですが、証紙のあり無しや状態によって査定額が変わることが想定されます。

 

能登上布の特徴や買取相場は? ※200文字数

能登上布は、石川県の中能登一帯で古くから生産されている麻の織物で、現在では織元がひとつしかない貴重なものになっています。

とても薄く軽い素材で主に夏の着物の生地として使われ、麻の丈夫さと涼しげな素材感が魅力です。

手織り作業で丁寧に作られているため、市場に出回る数も少なく希少価値の高いものとなっています。

そのため買取価格も高く、相場は5万円前後となっていますので、価値のわかる買取業者に査定してもらうことをおすすめします。

 

 

着物の買取相場/帯や和装小物の買取相場について

 

買取額が高額になる帯の種類について

名古屋帯の特徴や買取相場は?

名古屋帯は、長さが3m60cm前後、幅が約30cmで、袋帯や半幅帯と比べて長さが短く幅が狭いため、簡単に締められるのが特徴です。

タレから胴二回り分までを締めやすくするために半分に折って縫い付けてあります。

一般的に、小紋や紬などカジュアルな場面で着る着物に合わせますが、手の込んだ格の高い名古屋帯は、やや改まった場面でも着用できるでしょう。

中でも大正末期に作られた「アンティーク名古屋帯」はどこか懐かしい色柄で人気があります。

名古屋帯はカジュアルな着物に合わせる帯であることから、高額な買取になる可能性は低く、買取相場は数千円程です。

ただし、伝統工芸士などの作家物やブランドによっては数万円の買取になる可能性もあります。

 

袋帯の特徴や買取相場は?

袋帯は、昭和初期に丸帯に変わって流行し、巻いていても疲れにくい軽さが特徴です。

柄は、表面全てに柄が入っている全通柄、表面の6割に柄が入っている六通柄、お太鼓結び用に柄をあしらえた太鼓柄があります。

帯自体が広げると輪っかになって袋状であるため袋帯と呼ばれ、格式高い錦や金蘭からカジュアルな柄まで様々な柄の帯があるため、幅広いシーンで使われる帯といえるでしょう。

用途の広さから需要が高く、買取相場も10万円以上と高額になっています。

 

丸帯の特徴や買取相場は?

丸帯は、礼装に使われてきた長い歴史があり、格式高い柄に加えて4mもの長さで晴れの舞台でも格段の存在感を放つ華やかさがあります。

帯の両面に「有職文様」や「吉祥文様」、「鳳凰」や「鶴」など縁起が良く格調高い柄が散りばめられており、袋帯が主流となった今では、アンティークとして希少価値の高いものになりました。

丸帯は最も格が高い帯であり、利用頻度としては少なくなりがちですので、箪笥に眠ってしまう可能性もあります。

その場合は、劣化しないうちに買取に出すことを検討してもいいかもしれません。

買取相場は全体として数万円?数十万円と高額であり、有名作家が手がけたものや希少価値の高いメーカーのものであればさらに高額が期待できます。

 

半幅帯の特徴や買取相場は?

半幅帯は、帯の中でも最もカジュアルな使い方ができるのが魅力。

他の名古屋帯や袋帯と比べて幅が半分になっていて、浴衣や小紋などの普段着・おしゃれ着を着る際に重宝する帯です。

比較的寒い時期に使う小袋帯と暑い時期に浴衣に使う単帯があり、季節によって使い分けます。

半幅帯は普段着やおしゃれ着のみで着用するもので冠婚葬祭などフォーマルな場で使用することはありません。

元々の値段が安いこともあり、買取相場も2,000円前後となっていますが、数少ない作家物は1万円の値が付くこともあるようです。

 

角帯の特徴や買取相場は?

角帯とは、男性用の正式な帯で、堅く厚手に織られていることが特徴です。

角帯のサイズは帯幅8?11cm、丈3.8?4.2mで、正式なものには絹織物、普段着用には綿・化繊・交織が用いられます。

帯地のほとんどが博多織で無地や縞柄など、その他には綴織や緞子の無地、紋織などがあります。

新品で買っても2,000円?1万円前後のものが多く、買取査定も安くなる傾向にあり、良くても数千円といったところでしょう。

中古市場でも数千円で取引されているものが多くありました。

 

買取額が高額になる和装小物の種類について

羽織の特徴や買取相場は?

寒い時期に、防寒のために着物の上から着る羽織や和装コートも中古市場で取引されています。

江戸時代頃までは羽織は男性が着るものとして認識されていましたが、明治以降になって服装の自由が認められるようになってから女性の中でも少しづつ広まってきました。

着用シーズンは10月から翌年の4月頃が主流で、防寒の用途以外でも、着物の汚れを防いだりおしゃれを楽しむために着用されることもあります。

羽織は時代や流行によって丈やデザインが変化し、ここ数年はアンティークのものほど人気が高いようです。

買い取ってくれる業者は少ないのが現状ですが、無名のもので数百円?数千円程の買取相場になっています。

 

道行の特徴や買取相場は?

外出用のコートで、襟の形が四角に開いているのが道行の特徴です。

襟の種類は、道行襟・被布衿(飾りが付いている)・都衿(ボタンが付いている)があり、礼装からカジュアルなシーンまで幅広く羽織ることができます。

結婚式の場合は、色無地や黒の道行、お茶会など改まった席では小さい小紋柄か絵羽模様が適しており、室内に入る前に脱ぐのがマナーとなっています。

買取相場を決めるのは一点一点の希少さと需要であり、一様に言えないところがありますが、人気があるのは膝下より長いロング丈で、買取に出すタイミングは冬前が良いでしょう。

買取価格は一般的なもので数百円、アンティークで価値のあるものでは1万円前後が相場のようです。

 

道中着の特徴や買取相場は?

道中着は、和装コートよりもカジュアルに羽織れる防寒用コートで、ウールや化学繊維で作られていることが多くやや薄手になります。

少し肌寒い時期に着用され、右前を飾り紐で結ぶため可愛らしい印象になる羽織です。

本来、旅に出る際の防寒・ちりよけを目的に作られた上着で、現在も普段着として着用するのが一般的です。

今のトレンドに合ったものかどうか、経年劣化していないか、などが買取査定に響いてきますが、元々カジュアルなシーンで着用されるものであるため、査定額も低くなることが想定されます。

 

和装小物の特徴や買取相場は?

和装小物の代表的なものは、草履や下駄、和装用バッグなどがありますが、その他にも帯に付帯するものや傘類、髪飾りや扇子など様々なものがあります。

帯に付帯するものは、帯揚げ・帯締め・帯留め・帯枕があり、中でも帯締めの買取相場は2,000円?3,500円と高額になっています。

その他では、伊達衿・半衿などが数百円、和装バッグや髪飾りは高いもので3,000円?5,000円となっており、高めの査定が期待できます。

着物に比べるとかなり低い査定額にはなりますが、小物だけでも買い取ってくれる業者もありますので、使わない和装小物が家に眠っている方は査定してもらうのもいいでしょう。

 

 

高額買取が可能な着物の特徴や条件について

 

高額買取が可能な条件1・新品・未使用

自宅保管であっても新品・未使用の着物は、高額買取が期待できます。

その際は未使用であることがわかる状態で査定に出す必要がありますので、仕付糸がついた状態でたとう紙に納められているものが理想です。

また、折りジワやたたみジワができないように白い紙や薄い布が挟んであるとより良いでしょう。

また、10年以内に購入した着物は高額買取になる可能性が高いので、売りに出そうか迷っている際は、できるだけ早く査定に出すことをおすすめします。

 

高額買取が可能な条件2・絹・麻・綿の着物

絹・麻・綿の着物も高額買取が期待でき、中でも正絹の着物で生地に厚みと重みのあるものは高価になります。

自宅で洗える化学繊維の着物が増えている中で、正式な場にふさわしい絹100%の着物は価値があります。

素人がみると化学繊維と正絹の違いがわからないこともあるため、価値のわかる着物専門の買取業者のもとで査定してもらう方が安心です。

また、麻や綿を使った着物の中にも産地や製法によっては希少価値のある高額なものもありますので、状態が良いものは早めに査定に出してみましょう。

 

高額買取が可能な条件3・有名産地の着物

有名産地の着物は、高度な技術と大変な手間をかけて作られるため、希少価値が高く、生産数が減ってきていることでさらに価値が上がっています。

八丈島産の本場黄八丈、京都の丹後縮緬、西陣織、新潟の塩沢紬や越後上布、石川県の牛首紬や加賀友禅など、数々の有名産地の着物は、高額での買取が期待できます。

その際、産地を証明するために必要となるのが反物に付いている証紙になりますので、絶対に無くさないように大切に保管しておいてください。

 

高額買取が可能な条件4・有名作家・人間国宝の着物

有名作家や人間国宝が手がけた着物は、かなりの高額査定が期待できます。

着物の世界で巨匠と呼ばれている「久保田一竹」や加賀友禅を代表する作家である「由水十久」、現代加賀友禅の第一人者である「木村雨山」や京友禅の第一人者とされる「松井青々」などの作品は大変有名です。

大変貴重で芸術的価値の高い作品は、新品の値段が数百万円であるため、買取価格も数十万円の高値になりますので、必ず着物専門の価値のわかる買取業者に査定してもらってください。

 

高額買取が可能な条件5・複数の着物を買取に出す

複数の着物が箪笥に眠っているなら、一度に買取に出せば、その中に価値のある着物も含まれているかもしれません。

まとめて買取に出した方が手間も省けますし、合わせて小物なども査定に出せば、ひとつずつの査定は低くてもまとまった査定額が得られるでしょう。

実家の断捨離などで多くの着物が眠っていた場合は、出張買取などを利用してまとめて査定してもらうとすっきりと片付く上に、高額買取してもらえる場合も考えられます。

 

高額買取が可能な条件6・証紙がついている着物

人間国宝作品や有名作家物、伝統工芸品の着物には、証紙や落款といった商標登録が付けられています。

証紙は織物毎に種類が異なり、反物であればハギレが証紙の役割を果たします。

重要無形文化財保持者の着物には作家オリジナルの落款が付いていることが多く、証紙や落款があることで希少価値の高い高級品と認定されるため、重要な証明書となります。

証紙や落款があるのとないのでは、査定額に大きく響いてくるため、大切に保管しておきましょう。

 

高額買取が可能な条件7・着物買取の専門業者に依頼をする(正しい査定が可能)

たとえ価値のある着物をもっていたとしても査定する側が価値を分かっていない場合は、査定額が低くなってしまう可能性があります。

リサイクルショップなどでも買取を行っていることがありますが、着物専門の価値の分かる鑑定士のいる買取業者に査定をお願いすることで、適正な値段で買い取ってもらうことができます。

特に証紙や落款のあるような有名作家物や伝統工芸品の査定の場合は専門業者での鑑定をおすすめします。

 

 

着物の買取額が低くなるポイントについて

 

着物の買取額が低くなるポイント1・保存状態が悪い(シミ・シワ・汚れ・カビなど)

価値のある着物であっても保存状態によっては買取価格が低くなってしまう場合があります。

シミ・シワ・汚れが目立つ色無地などの着物は特に注意が必要です。

使用頻度が低く、容易に洗える素材でもないため、一度付いた汚れがそのまま残って月日が経つごとに濃くなっているシミもあるかもしれません。

保存しておく際には、桐の箱に入れるなど良い状態で保管しておく必要があり、シワにならないようたたみ方に注意するといった配慮も忘れないようにしましょう。

 

着物の買取額が低くなるポイント2・生産されてから年月が経っているもの

着物は生産されてから少しずつ経年劣化しており、10年を境に買取額も低くなっていく傾向にあります。

使用頻度の少ない着物は、気付かぬうちに経年劣化し、いざ買取に出そうとした時に、高級品であっても査定額が低くなっていることもあります。

譲り受けた大切な着物であっても使う機会のないものであれば、思い切って早めに査定に出し、使ってくれる人の元へ送り出した方が賢明かもしれません。

年月が経っているものでも保存状態が良く、希少価値の高いものは高額になる可能性もありますが、一般的には、生産されてからの年月が経っていないものの方が高額査定になることが多いといえます。

 

着物の買取額が低くなるポイント3・大量生産品(ウールやポリエステルなど)

ウールやポリエステルといった素材でできた希少価値のない大量生産品は、当然ながら買取額が低くなります。

元々の販売価格も安いため、買取業者によっては、ウールやポリエステルの着物や帯は買取対象外としている業者もあります。

ウールやポリエステルの着物や帯を査定に出す際には、買取可能かどうか業者に確認してから依頼することをおすすめします。

手軽な価格で手に入り、洗濯も容易なことから気軽に着ることができる着物である反面、価値が低いことは頭に入れておきましょう。

 

着物の買取額が低くなるポイント4・事前クリーニングに出す(生地がヨレる)

事前にクリーニングに出すことで、思わぬデメリットが発生し、買取額が低くなることもあります。

着物専門のクリーニング業者に依頼しても古いシミや汗じみなど、どうしても落ちない汚れもあり、着物の種類によっては色落ちやひび割れ、金箔の剥がれ、刺繍の崩れなどに見舞われる可能性もあるようです。

クリーニングに出すことが必ずしもデメリットになるとはいえませんが、着物の状態が悪くなる可能性を考えると事前のクリーニングは控えた方が良さそうです。

 

着物の買取額が低くなるポイント5・リサイクルショップやフリマアプリの使用はNG(正しい査定ができない)

着物の買取は、リサイクルショップやフリマアプリを利用することも考えられますが、特に作家物や産地物といった着物の専門知識が必要な着物の査定は、専門の買取業者に依頼しなければ正しい査定は得られません。

経験豊富な査定士に丁寧に説明を受けながら査定してもらうことで、満足のいく買取額で買取をしてもらえるでしょう。

着物は作家や保存状態、市場の流行によって査定金額が異なるため、複数の専門業者に査定してもらい、高額査定の業者を選ぶのも賢い方法です。

 

 

着物の買取相場や高額買取をしてもらうコツなどまとめ 

着物の種類や作家物・伝統工芸品であるかどうかによって着物の買取相場には大きな違いがあり、人間国宝の手がけたものや有名作家ものでは、数十万円の査定額になることもあります。

また、高い技術や大変な手間をかけて作られる伝統工芸品は生産数も減少傾向にあり、さらに価値が高まっています。

高額買取のコツは、作家物や伝統工芸品であれば証紙や落款があること、一般的には10年以内に生産された保存状態の良いものであることなどがあげられます。

事前のクリーニングはかえって状態を悪くする場合もあるため避けた方が良いでしょう。

着物の査定には専門的な知識が必要であるため、リサイクルショップやフリマアプリの利用は避け、正しい査定結果が得られるよう着物専門の買取業者に依頼することをおすすめします。

 

 

 

【半額屋】の買取可能な品目一覧

車、バイク、自転車、ベット、エアコン、冷蔵庫、テレビ、洗濯機、炊飯器、ポット、パソコン、プリンタ、ディスプレイ、ビデオカメラ、ソファ、テーブル、洋服ダンス、バック、骨董、食器、ドラム、ピアノ、楽器、家電、家具、ダイニング、デスク、テーブル、机、タイヤ、スピーカー、コンポ、スノーボード、ゴルフ クラブ、ガスコンロ、オーディオ、オフィス家具、アンティーク家具、CDデッキ、カセットデッキ、レトロおもちゃミニカーフィギュアアニメグッズ、ゲーム、トレーディングカード、本、趣味関連(プロレス・電車・リカちゃん)、コレクターズカード、レコード、映画のパンフレット、ポスター、香水、人形、工具、古銭、切手、洋服、貴金属、宝石、ダイヤモンド毛皮時計、ブランド品、介護用ベッド など

【半額屋】の不用品買取の対応地域

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