「神棚の汚れが目立つから処分したいけど、どうすればいいの?」
「神棚をゴミとして処分するのは気が引けるな・・・。罰があたりそうで。」
神棚は自治体のゴミに出しても構わないとされていますが、心情的に無理という方が多いと思います。
神棚は、神棚に入っているお札とは異なり、棚には魂が宿っていないとされているため、ゴミとして出しても問題ないとされています。
しかし、ゴミとして出すのは抵抗がある人が多く、「神社で処分する」「神棚専門の業者に処分を依頼する」「遺品整理業者に依頼する」「不用品回収業者に依頼する」などの方法を選ぶ方が多いでしょう。
このページでは、神棚の正しい処分方法・処分するタイミング・処分の注意点などについて詳しく紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
神棚の処分方法や捨て方について
神棚の処分方法1・可燃ごみまたは粗大ごみとして処分する
神棚には魂は宿っていないためゴミとして処分することができる
神棚という場所には魂は宿っていないので基本的には、自治体の処分が可能となります。
サイズが小さい30cm 以内のものは自治体の可燃ごみで処分しましょう。
ただ、神棚を処分するということで気になる方はお塩をふってからゴミ出しするように心がけましょう。
昔から塩は神聖なものであることから邪気を払う効果があるとされてきました。
葬儀においても清めの塩として使われていますよね。これは遺体の防腐効果があることから使われるようになりました。
30cmを超える物は粗大ごみとして処分します
30cmを超えるような神棚の場合は粗大ごみとして処分するようにしましょう。
自治体によって多少異なる可能性はありますが、基本的には30cm以上の大きさだと粗大ごみとして扱われる場合が多いです。
まずはあなたの自治体のごみ処理センターへ電話をして予約しましょう。
粗大ごみの処理は自治体であっても有料ですので、その後コンビニエンスストアなどでごみの券を購入し神棚に張り付ける必要があります。
こちらも神聖なものなので作業する時には塩を振ってからやることをおすすめします。
神棚の処分方法2・専門業者に処分を依頼する
神棚の専門業者の処分費用の相場は2万円~6万円
神棚を業者にお願いする場合、現物の大きさなどにより価格帯も様々です。
また神棚・仏壇などの専門業者にお願いする場合は数万円かかる場合が多いです。
小さいものであれば2万円程度かかりますが、大きいものであれば6万円程かかる場合がありますのでまずはお近くの専門業者を調べて連絡してみましょう。
詳細なアドバイスをしてもらうことができます。
また神棚の専門業者ではない不用品回収業者であれば数千円で回収してくれるところもあります。
神棚の処分方法3・遺品整理業者に処分してもらう
遺品整理業者に依頼するときは2~3か所に見積もり依頼をしましょう
遺品整理業者にお願いする場合は、高額な価格で見積もられてしまう可能性があります。
1か所だけに見積もりをお願いするとそれが正しいのか誤っているのか判断がつきません。
少なくとも2~3か所に見積もりをお願いしましょう。
また見積もるところが多ければ多いほど価格の妥当性が判断でき、同時に電話やメールの対応が良かったかどうかも確認できるので自分により合った業者をえらぶことができます。
まずはいくつかの業者に連絡してみることから始めてみましょう。
遺品整理の際に神棚の処分も依頼しましょう
遺品整理の業者にお願いすれば神棚の処分に関しては一緒に処分してくれる業者も多いです。
その際の追加料金が発生しない業者もあります。
神社と同じように「合同供養」をしてもらうことができます。
しかもその際に追加の料金はなく無料でやってくれるやってくれる業者もいるので事前に連絡をして確認することをおすすめします。
まず最初に見積もりをしてもらうときに追加料金の有無も確認ポイントとして忘れないようにしましょう。
丁寧な業者だとその点しっかりサポートしてくれるはずです。
料金明細が分かりやすい業者に依頼しましょう
料金の明細は出来る限りわかりやすくなっていることも業者を選ぶ際には重要なポイントです。
業者によっては明細にあまり作業内容や何に料金がかかったかなど、細かく記載がない場合もあります。
それだと見積もった金額の妥当性がわからず本当に正しく見積もってもらっているかもわかりません。
神棚の処分もお願いする以上、できるだけ丁寧な業者を選ぶことが重要です。
見積もるときに2~3か所に見積もっていればどこの業者が明細が丁寧かまたは丁寧でないかは比較することにより簡単に判断がつくはずです。
対応が丁寧で親切な業者に依頼しましょう
また遺品整理を依頼するときは業者に電話連絡もしくはメールでの連絡をすることになると思いますが、基本的には丁寧で親切な業者を選んで下さい。
業者によっては電話したときの受け答えが丁寧でなかったり、メールの連絡が遅かったりすることもあります。
2~3か所に見積もりをして、すぐに連絡がある業者が結果的に遺品整理の作業自体も一番丁寧であることが多いです。
また最初の連絡が親切だと依頼する側としても安心感がありますよね。
見積もり価格が安すぎるところは、この点も考慮して選ぶと良いでしょう。
神棚の処分方法4・不用品回収業者に処分を依頼する
また、不用品回収業者に処分を依頼する方法です。
こちらは事前に不用であるものと不用でないものに仕訳を行っておいて不用だと判断したものを業者にお願いするようにします。
不用品回収業者は訪問した際に不用と判断されたものを単純に回収してもらうのでこまめに回収物の中まで確認しません。
例えば、棚の中身に重要なものがはいってあったとしてもそのまま回収してしまうことがあるのでご注意下さい。
まずは一度連絡してみるところから始めてみましょう。
不用品回収業者と遺品整理業者の違いは?
前述の通り、不用品回収業者は不用なものを単純に回収しますよって、事前に不用か不用でないかをご自身で仕訳ておくことが必要です。
一方、遺品整理業者の場合は遺品の中にたまに依頼者が想定していない貴重なものが残っている可能性もあります。
その場合は、業者が依頼者に一度破棄して問題ないか、本当に不要なものなのかを確認してくれます。
その上で買取か破棄するか、場合によって返却するかの対応をしてもらうことができます。
神棚以外にも処分したいものがある場合は不用品回収業者がおすすめ
神棚以外に処分したいものがいくつかある場合は不用品回収業者がおすすめです。
逆に処分したいものが神棚しかない場合は業者にかかる基本料金、人件費や交通費が発生する分コストがかかります。
神棚を不用品回収業者にお願いする際はほかに不用なものがないかを確認するいい機会となりますので一度家の中に不用なものが無いかを一通り確認して一緒に回収してもらうことをおすすめします。
どんなものが回収できるかも業者によって違うので一度確認してみると良いでしょう。
不用品回収業者の処分費用の相場は1万円~3万円
不用品回収業者の神棚の処分費用は1万円~3万円が大体の相場です。
なかにはもっと安いところもありますが、対応が丁寧でなかったりする場合もあるのであまりおすすめしません。
また神棚の大きさで金額が高かったりということがあるのと、業者によってもサービスの内容はさまざまで、単純に回収してくれるだけのところから、中には祈祷などもサービスに含まれている場合がありますので業者に一度連絡してどのようなサービスまでしてもらえるかを確認する意味でも見積もりを取得しましょう。
神棚の処分を神社で処分する方法について
神社で祈祷をしてもらう場合は祈祷料が3000円~1万円程度かかる
神社で祈祷してもらう場合は、遺品整理業者や不用品回収業者にお願いするより安く済みます。
神社では祈祷による魂抜きと焚き上げを一緒にやっている神社が多くやり方や、価格帯も様々なので一度調べたうえでわからない場合は連絡してみるのが良いです。
またどうしても神社に行く時間が無いという人は、神社によっては郵送にて神棚の処分をしているところもあるので確認してみるのが良いでしょう。
この場合も祈祷料は変わりませんが送料が追加になります。
神社でお焚き上げしてもらう場合は3000円~数万円程度かかる
神社で祈祷してもらった後にお焚き上げをしてもらえる神社は多いです。
但し、この場合も祈祷料に加えて焚き上げの料金が発生します。
価格は安いところでは3000円程度でやってくれるので祈祷料とあわせても遺品整理業者や不用品回収業者にくらべて安価に済みます。
また年末年始など神社で定期的に行う行事のときに重なると焚き上げについては無料となる場合もありますので神社に確認してみるのも良いでしょう。
特に年末年始は可能性が高いです。
全ての神社でお焚き上げできるのではない/事前に神社に確認をしましょう
全ての神社でお焚き上げができるわけではもちろんありません。場所の問題もありますし、予約が殺到するような人気の神社もあります。
そもそも神棚の処分をやっていない神社も中にはあるので事前に神棚が処分できる神社なのかどうなのかを必ず連絡して確認してみましょう。
せっかく神棚をもっていったのに祈祷もお焚き上げも何も一切していないということにもなりかねません。またそもそも魂入れをやっていない神棚は焚き上げをしなくてよいのでその場合は焚き上げは必要ありません。
神棚とゴミとして処分することに抵抗がある方は神社での処分が安心
魂入れをやっていない神棚については、自治体のゴミ処理で処分しても問題はありません。
魂入れをやっていると祈祷や何かしらの供養をやってから処分するのが常識ですが、やっていない場合はこれらの行為が必要ないからです。
ただし、神棚という神聖なものの処分ですので中には抵抗がある方もいらっしゃいます。
その場合は神社に持ち込んで祈祷と焚き上げをしてもらうことが一番安心感があります。
親族や関わりの深い方の神棚の処分であればなおさら処分の方法については検討しましょう。
神社のどんど焼きに持っていく場合は3000円程度かかる
どんと焼きはもともとは小正月の1月15日の行事の一つとしてやることが多く正月のしめ飾りなどを燃やすことが多いですが、神棚の処分につても同時に行ってもらえる神社が多いです。
金額は3000円程度と比較的安価であることから、時間に余裕があるのであれば正月になるまで待ってどんと焼きにあわせて神社に持ち込むなり事前に予約をしておくなりすると良いでしょう。
また神社には事前に持ち込むことも可能です。
神社に行くと専用の回収スペースが設けられているはずなのでそこへ事前にもっていくことをおすすめします。
神棚を処分をするタイミングは?どんなときに処分するの?
神棚を処分するタイミング1・引っ越しをするとき
神棚を処分するタイミングとしてまず一番考えられるのは引越のタイミングです。
引越をするときは多くの荷物を処分することになりますので、ほかのものと同じタイミングで処分するにはいいタイミングと言えます。
但し、魂入れをしている神棚については地元の神社の神主様へ引越の報告を最初に行います。
その後、魂入れをしている場合は神棚の魂抜きをやってもらうようにお願いをします。
また魂入れをもともとしていない場合はそのまま自治体のごみ処理時に処分してしまうことも可能です。
神棚なのでゴミ処理してしまうことに抵抗がある場合は、専門の回収業者にお願いするのが良いでしょう。
神棚を処分するタイミング2・式年遷宮が開催される年
式年遷宮とは、三重県の伊勢神宮で20年に1度行われる行事で、正殿・殿舎などの造り替えを行います。
その後神様を新宮へお遷りいただきます。
このタイミングで古い神棚を処分する人が多いです。
処分した後に家族の安全や会社の発展を祈願して新しい神棚に取り換える人もまた多いです。
その時に取り換えるコツは、以前保有していた神棚よりも大きいものにすることで将来の成功を願う事になります。
20年に1度しかないのでもしこのタイミングが合えば神棚の取り換えをすることをおすすめします。
次回は2033年になります。
式年遷宮とは?
式年遷宮とは、三重県の伊勢神宮で20年に1度行われる行事で、社殿と神宝を新しくして台御神にお遷りを願う神宮最大の神事になります。
これまで1300年間にわたり繰り返し行われてきた式年遷宮は20年に一度新しく作り変えられることで常に社殿を新しい状態に保つことができます。
長い歴史の中で今も変わらないお祭りを行うことに大きな意義があります。
歴史的には飛鳥時代の天武天皇が定め、持統天皇が第一回を実施しています。
処分する神棚より少し大きなサイズに替えると良い
神棚に関しては、ご自身の成長に合わせて節目で交換するものになります。
神札を納められるサイズのものを選びましょう。
高価なものが必ずしも良いものであるということはありません。
ご自身の身の丈に合ったものを選ぶのが良いでしょう。
交換する際は今の神棚よりも少し大きいものを選ぶのが一般的です。
ご自身のさらなる成長や発展を望む意味がこめられています。
また部屋の大きさの問題で神棚を大きくできない場合は素材などの少しいいものを選ぶのが良いでしょう。
神棚を処分するタイミング3・購入から5~10年が経過し汚れや痛みが出てきている
購入から5~10年が経過している場合で汚れ痛みが目立つようになってきた場合は処分するタイミングです。
神様が祀られている神棚というものは常に綺麗な状態でなければいけません。
そういった意味からも必ず古くなった神棚は処分し新しいものに取り換えを行ってください。
また、5年や10年など節目のタイミングで交換するか、入学や成人のお祝いのタイミングで交換するのが良いでしょう。
年末に古いものを処分し、年始から新しい神棚にすることが良いとされています。
神様を祀る神棚は常に清潔な状態を保ちましょう
神棚は部屋の上部に設置されていることが多く、ホコリなどが溜まったり、傷や痛みがわかりにくいことが多いです。
定期的に必ずチェックして掃除をしましょう。
神様を祀っている神聖な場所なので、常に清潔に保つことが重要です。
とくにキッチンに置いている場合には通常よりも痛みが早くなる場合が多いですので気を付けてください。
痛みが出てきたら早めに交換することも検討する必要があります。
そうでなければ各家庭で定めた節目のタイミングで問題ありません。
神棚の処分で注意すること
神棚の処分で注意すること1・魂入れを行っている場合は神社でお焚き上げをしてもらいましょう
神棚を処分する際に魂入れをしている場合は、魂抜きをするための祈祷をしてもらったのちに、お焚き上げをしてもらいましょう。
故人など大切な方の神棚については、神社でしかるべき供養をしてもらった後にお焚き上げを行い天に還す儀式をする必要があります。
縁起物であり、ご先祖様を大事に想う気持ちを忘れずにしっかりと対応することが必要です。
お焚き上げをすることで得られる効果としては、故人へのお届け物ができるということ、神仏の元に還すことができる、悪い縁を断ち切ることができるというような効果があります。
神棚の処分で注意すること2・取り外しが難しい場合はお片付け業者や不用品回収業者に依頼しましょう
また、家などに祀ってある神棚を処分する際に高いところに設置されていて取り外しが難しい場合があります。
その場合は自身やご家族で外すのは難しく思わず足をふみはずしたり、バランスを崩したりして怪我をする可能性もあるので無理をせずにお片付け業者や、不用品回収業者に依頼をしましょう。
専門のノウハウがあるので、取り外してもらえます。
一部は対応していない業者もありますので、一旦は連絡してみて取り外してもらえるか確認するようにしましょう。
神棚の処分で注意すること3・処分する前は感謝の気持ちを込めて汚れや埃を落としましょう
神棚は高いところに祀ってあるので状態の細部までわからないときも多いです。
ですので思わずホコリが多かったり痛みが合ったりする場合がありますが、可能な限り綺麗な状態に掃除してから処分するようにしましょう。
処分するからといって汚れなどがあるじょうたいのままにしておくのではなく、清潔な状態に必ずしておいて最後のお別れをするようにしましょう。
そうしておくことが最低限故人を祀っていた神棚に対しての敬意であります。
そうすることにより今後もあなたの家族をお守りいただけます。
神具の処分方法/神棚の処分方法について
神具の処分方法1・お札の処分方法
魂が宿っているお札であるため、ゴミ処理や不用品回収業者で回収してもらうことはできません。
必ず神社に行ってお札を返納するようにしましょう。
また、通常はお札を授かった神社に返すことができれば良いですが、先祖代々に伝わるお札などを所持していた場合どこの神社のものかわからないこともあります。
さらには、その授かった神社までは距離が、遠すぎて行くことが困難な場合もあります。
その場合、お近くの神社の境内に返納場所というものがありますので、その場所に返納するようにしましょう。
お札は別の場所に返納しても問題ありません。
神具の処分方法2・榊の処分方法
榊(さかき)を処分する方法でこれが正しいというものは特にありませんが、自然に返すということが正しい処分方法だとされています。
昔は川に流すということで自然に返すようにしていましたが、今では神棚やお札の処分と同じように神社でお焚き上げをしてもらう方法や、清めの塩をかけてから白い紙に包んで処分する方法が一般的です。
どちらの方法も故人への感謝の気持ちを忘れずに処分をするようにしましょう。
神具の処分方法3・お供え物の処分方法
榊(さかき)を処分する方法でこれが正しいというものは特にありませんが、自然に返すということが正しい処分方法だとされています。
昔は榊を土に埋めたり、川に流すということで自然に返すようにするのが一般的でしたが、今では、神棚やお札の処分と同じように神社でお焚き上げをしてもらう方法や清めの塩をかけてから白い紙に包んで処分する方法が一般的です。
どちらの方法も故人への感謝の気持ちを忘れずに処分をするようにしましょう。
神棚の処分方法・捨て方・料金は?神社での処分やお焚き上げについてまとめ
神棚の処分方法について最後にポイントをまとめます。
処分方法について
・自治体でのごみ処分をする
・神棚処分の専門業者にお願いする
・遺品整理業者にお願いする
・不用品回収業者にお願いする
神社で処分するとき
・魂入れをしている場合祈祷をしてもらう
・お焚き上げをしてもらう
・どんと焼きに持っていく
処分のタイミング
・引越をするとき
・式年遷宮のとき
・汚れや痛みが出てきたとき
神棚を処分するときに魂入れをしている場合は必ず神社で祈祷とお焚き上げをしてもらうようにしましょう。
また、取り外しをするときに難しい場合は必ず業者に依頼しましょう。
何よりも処分するときにはこれまで祀っているときに蓄積されたホコリや汚れなどを綺麗に掃除することにより感謝の気持ちを忘れないことが大切です。