【エンディングノートの作り方】終活ノートで書いておきたい内容や書き方例

目次

エンディングノートの作り方/エンディングノートって何?

 

エンディングノートって何?役割について

エンディングノートとは、別名「終活ノート」とも呼ばれ、終活をする中で今までの人生を振り返り、自分の考えや家族への想いをまとめて残しておくための備忘録です。

役割は、自分の死後に、遺された家族がさまざまな手続きが必要になった際に滞りなく、手続きができるように必要な情報を遺しておくことです。

年齢が若い、30代でも約3割程度、70歳以上になると、2人に1人がエンディングノートを作成する意向を示していることがわかります。

エンディングノートには決められた形式がありません。

書き方や記載内容は本人が自由に決められ、また、財産分与などに関する法的な拘束力は持ち合わせていません。

今まで生きた軌跡を振り返る意味合いで使用されるケースもあるので、年齢が若いうちからエンディングノートの作成に取り組むのもよいでしょう。  

 

エンディングノートと遺言書の違いについて

エンディングノートと遺言書にはいくつかの違いがあります。

遺言書には、法的効力があり、決められた形式で作成しなければなりません。

費用も自筆証書遺言は数百万円〜、公正証書遺言は数万円〜と相応の費用が必要になります。

記載内容も遺言書は主に財産分与について記載します。

エンディングノートは、法的効力を持たず、自由な記載内容、形式で作成できます。

費用も用意するノート代になるので、数百円程度〜と考えてよいでしょう。

また、ワードやエクセル、スマートフォンのメモ機能などを利用した作成でも問題ありません。

自己の保有する財産や不動産について記載はできますが、法的効力はないため、遺言書のようには取り扱えませんので注意しましょう。      

 

 

エンディングノートの作り方/終活ノートを作るメリットや目的

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エンディングノートを作るメリット1・終活がスムーズに進む

終活でやるべきことは?

終活に決まったルールはありませんが、基本的には下記の1〜10の順番通りに終活を進めるとスムーズです。

順番が前後してしまうと、目的が見えづらくなり、充実した終活ができない可能性が高くなります。

●エンディングノートを作成

●資産の見直し

●遺言書の作成

●部屋の片付け

●断捨離を実施

●葬儀の準備・予約を検討する

●お墓の準備・希望を考える

●人間関係の整理をする

●デジタルデータを整理する

●今後の生活について考える

1〜10の手順を参考に、自分のしたいように終活して、終活自体が負担になる状態を避けましょう。

終活をする際に、家族を思って終活するのは大切なことですが、あくまでも終活は自分のためのものです。

自分の気持ちに従い、終活を行いましょう。  

 

エンディングノートを作ることでやるべきことの優先順位をつけることができる

終活において、エンディングノートを作成すると、やるべきことの優先順位をつけやすいというメリットがあります。

エンディングノートには、「終活でやるべきこと」がすべて含まれているため、終活をすべてカバーできます。

エンディングノートの形式に決まりはありませんが、市販されている多くのエンディングノートは、終活でやるべきことがわかりやすく分類されています。

一人ひとりに必要な事柄が書き出せるように工夫されているので作りやすいため、活用するとよいでしょう。

また、大切なのは、記載した内容について家族に伝えておくことです。

本人の希望や必要な情報を家族と共有すると、家族からの共感や協力も得られ、よりよい終活に繋がります。  

 

エンディングノートを作るメリット2・相続争いなど親族間トラブルを予防することができる

エンディングノートを作る2つめのメリットは、相続争いなどの親族間のトラブルを予防できます。

確実に方法を選ぶためには、法的効力を持つ遺言書を用意します。

遺言書がある場合でも、エンディングノートは、大切な役割を持っています。

遺言書に記載できる内容は遺産の内訳や分配先などの限られた内容のみが記載できます。

エンディングノートには法的効力はありませんが、遺言書を補完するものとして併せて作成しておきましょう。

エンディングノートには、遺言書の遺産分配について、遺言者の真摯な思いを綴っておきます。

遺言書だけでは意図がわからず不満を覚えるような指示内容があったとしても、エンディングノートではっきりと遺言者の意図を示しておけば、親族の方も納得できるでしょう。

ただし、遺言書に書かれている内容とエンディングノートに記した内容に相違があると、トラブルの原因になります。

資産内容が変わったら、必ず、遺言書と、エンディングノートの内容を更新し、二つの整合性を確認しましょう。  

 

エンディングノートを作るメリット3・家族の精神的な負担を軽減することができる

延命治療の希望を書くことができる

エンディングノートがあれば、延命治療を希望するかしないかの意思表示ができます。

現代は、医療技術が発展し、医師はあらゆる手段を用いて、命を伸ばすことができるようになりました。

心臓のみが動いている状態でも延命治療が可能です。 延命の可能性は広がりましたが、果たして心臓のみが動いている状態では、人間の尊厳が守られているのかどうかは賛否両論です。

自分は、どのように死を迎えたいのかを元気なうちに家族と話し合い、意思表示を書き残しておくことが大切です。

意思表示されていれば、医療側は、緊急事態でも本人が望むように対応できます。

意思表示がなければ、本人が希望していないにも関わらず、延命治療を行う可能性がありますので、エンディングノートに必ず記載しておきましょう。  

 

介護や医療が必要になったときの希望を書くことができる

エンディングノートがあれば、介護や医療が必要になったときの希望を書いておけます。

介護が必要になった場合を想定し、どのような介護サービスがあるのかを調べておきましょう。

自宅での介護サービスや、地域密着型のサービス、施設サービスなど介護にはさまざまな種類があります。

介護が必要になった場合に、病院への付添人の希望や判断をお願いしたい方も決めておくと安心です。

介護にどれくらいの費用が使えるかも具体的に示しておくとよいでしょう。

また、持病が悪化するなど突然入院しなければならなくなるケースもあります。

持病の有無・病歴・入院歴・投薬内容を記しておきましょう。 かかりつけの病院や医師の名前も書いておけば、家族もスムーズに連絡が取れるので安心です。

終末期となると、自分での判断が難しいです。

エンディングノートに希望する介護や医療を、理由と併せて書いておきましょう。  

 

将来の住む場所(自宅・老人ホームなど)の希望を書くことができる

自宅・老人ホームなど、将来、介護が必要な状態になった時に住みたい場所の希望を書くことができます。

介護サービスを利用して、住み慣れた自宅で生活したいと考えているのか、老人ホームなどに入居し、サービスを受けることを望んでいるのかを記載しておきましょう。

入居施設といってもさまざまな種類があり、施設の特徴やサービス内容などは異なります。

老人ホームなどの入居施設に入りたいのであれば、どのような場所にあるどのような施設が良いのかも事前に調べて記載しておくと、家族が参考にすることができます。

予算や空き状況などから必ず希望が通るとは限りませんが、本人の希望をエンディングノートに書き、自分らしい老後が送れるようにしましょう。  

 

エンディングノートを作るメリット4・生活を見直すきっかけを作ることができる

資産を把握することで老後の生活の計画を立てることができる

エンディングノートを作ると、自己資産を把握できるので、老後の生活計画を立てられます。

エンディングノートの記入欄には資産項目があります。

貯蓄額、加入保険、所有不動産、その他、資産価値のあるものを記入しましょう。

また、借金(各種ローン含む)がある場合も必ず記載します。

記載することで、資産と負債を視覚化し、老後の生活の計画を立てましょう。

また、老後の収入の要である年金についても確認しましょう。

現在の平均寿命を考えると65歳から受給するとして20年以上受け取るものなので、大きな資産となります。

まだ受給していない方は、「ねんきん定期便」あるいは「ねんきんネット」に登録をし、将来の年金額のシミュレーションをしておきましょう。  

 

加入保険の必要性を検討することができる

エンディングノートに現在加入している生命保険、医療保険、年金保険などを書き出し、加入している保険を見直し、必要性について検討できます。

エンディングノートを作成した本人に何かがあった時、本人の銀行口座は凍結され、ご遺族でも預金を引き出すのに時間を要します。 生命保険であれば、指定されている方からの連絡であれば、電話1本で対応してくれるケースが多いです。

また、人生の最後を迎える場所として最も多いのが病院です。

医療保険は、本人が生きている間に受け取れる本人のための保険です。

生命保険や年金保険などは、本人が亡くなった後、家族が請求手続きをします。

家族の今後の生活のために残したものですので、もれなく請求できるように明細をしっかりエンディングノートに記しておきましょう。

改めて、加入保険の内容を見直し、自分にもしものことがあった時に困らないようにしておきましょう。  

 

エンディングノートを作るメリット5・家族や友人にメッセージを残すことができる

感謝の気持ちを自分の言葉で伝えることができる

エンディングノートで感謝の気持ちを自分の言葉で家族や友人、今までお世話になった方々に伝えられます。

人間は産まれてから一生の間に沢山の方に出会い、関わり合いながら生きています。

人は1人では生きていけません。 日頃から感謝している相手でも、面と向かってお礼を言うことは照れくさいという方もいるでしょう。

また、直接お礼をいう機会になかなか恵まれない場合もあります。

エンディングノートには、家族や友人、今までお世話になった方への感謝の言葉を書いて感謝を伝えましょう。

積極的に「ありがとう」の気持ちを伝えられるように書き残しておきましょう。 なお、エンディングノートは生前に渡すこともあります。

生きているうちに感謝の言葉を読まれるのは恥ずかしいと感じる方もいるでしょう。

エンディングノートと別に手紙で記載したり、亡くなったら読んでほしいと伝えてすぐには読めない工夫などをしてもよいです。

 

 

関連ページ:【生前整理のやり方】生前整理をするメリットや注意点・いつからはじめる?業者の探し方は?

 

 

エンディングノートの作り方/目的別の選び方

 

エンディングノートの選び方1・人生を振り返りたい方は自分史年表があるものがおすすめ

自分の人生を振り返りたい方は、自分史を年表形式になっているものが使いやすいです。

写真を貼り付けるスペースが多く取られたものを選ぶと写真とともに自分史が作れてよいでしょう。

記述するうちに、過去の思い出が鮮明によみがえり、エンディングノートを作ることを楽しく感じることができます。

スマートフォンやデジタルカメラの中に保存された写真をエンディングノートに使いたいという方は、直接貼り付けることができるデジタル形式のエンディングノートをありますので検討しましょう。  

 

エンディングノートの選び方2・死後の要望を伝えたい方は葬儀や相続の項目が充実したものがおすすめ

葬儀やお墓や相続など、死後の要望を具体的に伝えたいと考える方は、死後の希望の情報を詳しく記載するスペースがあるエンディングノートを選ぶとよいです。

既に葬儀社と契約をしていて、契約した葬儀社がエンディングノートを配布しているようなケースは、葬儀社から配布されたエンディングノートを使用するのも1つの手段です。

また、葬儀の参列者についての希望がある場合は、友人や知人のリストの欄があるエンディングノートを選ぶと家族がわかりやすいです。

お墓や葬儀について既に契約している場合は、契約先の情報を明記しておきましょう。

また、遺影に使いたい写真を生前に用意した場合は、エンディングノートと一緒に保管するか、保管場所を記載しておくとよいでしょう。  

 

エンディングノートの選び方3・備忘録として使うなら口座、保険、カードなどの項目が充実したものがおすすめ

自分自身の備忘録としてもエンディングノートを活用したいと考えている場合には、銀行口座や保険、クレジットカードなどの項目が充実したものを使いましょう。

エンディングノートに記載した情報は、亡くなった後に周りの方が困らないようにするために役立つだけではなく、自分自身の備忘録としても使える大切な情報です。

アナログの情報だけでなく、オンライン口座・画像・動画・SNSアカウントなどのデジタル情報まで記載しておくと、役立ちます。 人生は何があるかわかりません。

いざという時に慌てず、冷静に対処できるように早めに記入しておくことで安心につながります。

自由に書けるメモ欄が多いものを選ぶと、備忘録として書き込む内容が多いケースや後から追記したい時に便利です。  

 

エンディングノートの選び方4・終活のノウハウを知りたい方は解説書つきのものがおすすめ

終活のノウハウについて知りたい方は、解説書つきのエンディングノートを選ぶとよいでしょう。

終活にまつわる用語の解説などが書いてあれば、ノートを書く際に頭の中を整理するのに役立ちます。

断捨離の方法が解説してあるノートであれば、やるべきことが明確になり、終活がスムーズに進められます。

他にも、著名な方の名言やコラムなどが付いているノートも残りの人生をより良く、充実させるヒントになります。

よりよい終活のために自分だけのエンディングノートを見つけましょう。      

 

 

エンディングノートの作り方/終活ノートに書いておきたい内容や書き方例

 

エンディングノートの項目1・自分の基本情報についての内容や書き方例

自分の基本情報についての内容や書き方例についてご説明します。

【内容】 自分の生年月日や住所、本籍地などの基本情報を書きましょう。

基本情報に加え、自分の好きな食べ物や趣味などを書くことで、自分を客観的に見つめ、新しい自分を発見する機会になります。

また、介護をする方がエンディングノートを見て好みや趣味を参考にするために使われますので、可能な限り多くの情報を書いておくと役立ちます。

 

【書き方例】

■名前 (姓) 手帖 (名) 太郎 生年月日

■西暦 19●● 年(大正・昭和・平成 ●年)●●月●●日生まれ

■住所 郵便番号 〒106-0032 東京都港区六本木 0-0-00

■本籍地 東京都港区六本木

■血液型 A型

■趣味 読書 釣り 山登り

■好きな食べ物 いちご

■苦手な食べ物 きのこ  

 

エンディングノートの項目2・財産、資産についての内容や書き方例

財産、資産についての内容や書き方例を説明します。

【内容】 現金、預貯金、不動産、有価証券などの相続財産を整理して記載しておきましょう。

加入している生命保険や受取人などの情報は、トラブルを避けるため、正確な情報を記載しましょう。 注

意する点は。資産だけではなく、借金も相続財産となることです。

 

【書き方例】

■融機関名 ●●銀行 ■支店名 ●●支店 ■預貯金の種類 ●●預金 ■口座番号 ●●●●●

■口座名義 手帖 太郎

■口座の種類 ●●

■連絡先 080-0000-0000

■通帳・印鑑の保管場所 クローゼット内の金庫の中

■保険の種類 ●●保険

■保険会社 ●●会社

■連絡先 03-0000-0000

■証券番号 ●●●●●● ■契約者名 手帖 太郎

■受取人 手帖 花子

■保険証券などの保管場所 クローゼット内の金庫の中  

 

エンディングノートの項目3・デジタルデータについての内容や書き方例

エンディングノートをデジタルデータにて作成する場合の内容や書き方例を説明します。

【内容】

デジタルデータにてエンディングノートに遺す内容は、アナログのエンディングノートと同じです。

Excelなどで自分で作成する場合は必要項目を増やすこともできるので、細かく情報が残せるので便利です。

 

【書き方例】

書き方もアナログのエンディングノートと同じです。 下記の内容を利用できるのは、デジタルデータだけですので、下記を遺したい場合にはデジタルデータがよいでしょう。

●ブログ、SNSの内容を記載可能

●財産目録が作成、保存可能

●デジタル遺産の管理が可能

●音声で家族へのメッセージを遺せる

●写真・画像を添付可能

また、アプリでエンディングノートの作成ができるものも多数出ています。

デジタルデータだと、見直しや追加が簡単にできます。 記載した項目ごとに伝えたい方に伝えたいタイミングで通知できる機能などがあるものも出ていますので、自分にあったアプリを探してみましょう。  

 

エンディングノートの項目4・家族、親族についての内容や書き方例

家族、親族についての内容や書き方例を説明します。

【内容】

家族・親族について、名前と連絡先、自分との関係だけを連ねたリストを作成しても、後で困るケースがあります。

エンディングノートのリストは、下記の目的別に使用するために作成するものです。

もしものとき、まず知らせる必要がある方 できれば生前にお別れを言いたい方 葬儀に来てほしい方 葬儀などが終わった後に、亡くなったことを伝えてほしい方

【書き方例】

■家族のリスト(もしものとき、まず知らせる必要がある方)

■ (緊急連絡先として

【基本情報】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係

■生前にお別れを言いたい方のリスト

■ (【医療・介護】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係

■葬儀に来てほしい方のリスト

■ (【葬儀・供養】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係

■葬儀などが終わった後に、亡くなったことを伝えてほしい方

■ (【葬儀・供養】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係  

 

エンディングノートの項目5・知人、友人についての内容や書き方例

知人、友人に関しての内容や書き方例について説明します。

【内容】

基本的には、家族、親戚と同様の目的で使用されます。

【記入例】

■生前にお別れを言いたい方のリスト

■  (【医療・介護】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係

■葬儀に来てほしい方のリスト

■ (【葬儀・供養】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係

■葬儀などが終わった後に、亡くなったことを伝えてほしい方のリスト

■(【葬儀・供養】のページにも記載) 氏名/住所/連絡先番号(携帯・自宅)/メールアドレス/勤務先/所属部署名/電話番号/本人との関係  

 

エンディングノートの項目6・ペットについての内容や書き方例

ペットを飼っている場合の内容や書き方例を説明します。

【内容】

ペットを飼っている場合は、飼い主にもしものことが起きた時、引き取ってくれる方が必ずしもペットの飼育経験があるとは限りません。

ペットが食べているフードだけでなく、与えてはいけない食べ物なども忘れずに記入しておきましょう。

また、ペットの種類や性格など、個性や気を付けたい特徴があります。

ペットの健康に関わる大切な情報のため、忘れずに記録しておきましょう。

【書き方例】

■ペットの名前 シロ

■年齢 10歳

■いつも食べている餌(銘柄) ●●フード

■食事の作り方 ペット用レシピ本参照

■1日の食事回数と食事量

■与えていいおやつ

■与えてはいけない餌(アレルギー体質・そのペットにとって危険な食材)

■医療

■かかりつけの動物病院の住所

■トイレ

■散歩の時間・回数

■入浴のペース

■トリミング

■好きな遊びや過ごし方 日向ぼっこ

■苦手なものや遊び 暗いところ  

エンディングノートの項目7・医療、介護についての内容や書き方例

医療、介護についての内容や書き方例をご説明します。

【内容】

認知症などで判断能力が低下したり、急な事故や病気で意識不明の重態になり、冷静な判断ができなくなるケースもあります。

アレルギーや持病があるかないか、常用薬などについても書いておくと安心です。

また、延命治療を希望するかどうかも書いておきましょう。

延命治療は、家族に難しい判断をせまることになります。

書くだけでなく家族との話し合いをしておきましょう。

介護が必要となった時にどのような介護を望んでいるのかも記載しておきましょう。

在宅での介護を希望しているのか、施設に入るのを希望しているのかも記載しておきましょう。

【書き方例】

■アレルギー 有(鯖、甲殻類)

■持病 無

■常用薬 無

■延命治療 希望しない

■臓器提供 希望しない  

 

エンディングノートの項目8・葬儀、お墓についての内容や書き方例

葬儀、お墓についての内容や書き方例を説明します。

【内容】

葬儀の規模や参列してほしい方、喪主を任せたい方などに、どのような葬儀にしたいかの希望を記載しましょう。

近年、家族の費用面負担を考慮し、「家族葬」や「自由葬」を希望される方が増えていますが、結果として家族の負担が増えることもあります。

葬儀については、事前に家族としっかり話し合い、折り合いをつけましょう。

遺影に使って欲しい写真や一緒に棺に納めてほしいものなどがあれば、書いておくとよいでしょう。

お墓がある場合は、寺院や霊園の住所・連絡先も忘れずに記載しましょう。

【書き方例】

■葬式の規模 家族葬

■遺影 有 保管場所(クローゼットの中の金庫の中)

■納骨してほしい寺院・霊園寺院名・霊園名 ●●霊園

■所在地 東京都港区青山●● 連絡先 03-0000-0000  

 

エンディングノートの項目9・相続、遺言書、エンディングノートについての内容や書き方例

相続、遺言書、エンディングノートについての内容や書き方例をご説明します。

【内容】

財産の内容を一覧にまとめておくと、いざという時の手続きをご家族が円滑に進めることができます。

遺言書を作成した場合は、必ず記載しておきましょう。

財産の内容を記載する前に、お手元に以下のような書類を準備しておくと、スムーズに書き進めることができます。

●不動産 :登記簿謄本(全部事項証明書)、権利証、固定資産税納税通知書

●生命保険、年金など :契約書、年金手帳

●預貯金 :通帳、キャッシュカード

●有価証券 :定期的に郵送されてくる取引報告書

●その他の資産(貴金属・宝飾品・ゴルフ会員権・クレジットカードなど):鑑定書、会員証書

●負債 :契約書類   【書き方例】

■預貯金

■金庫など自宅に保管している現金

■不動産

■有価証券

■資産価値のある物品(骨董品、貴金属・時計・宝飾品など)  

 

エンディングノートの項目10・自分史についての内容や書き方例

自分史の内容や書き方例を説明します。

【内容】

自分史は、自分が歩んできた歴史です。

人生の終盤で自分の歴史を振り返り、自分史をまとめると、今までの人生でやり残したことや、これからの人生の目的が明確になり、充実した生活を送れるようになります。

また、自分史の役割は書いている本人の人生の記録というだけではありません。

家族のルーツや家系について調査し自分史に記すことで子々孫々まで家族情報を伝えられます。

自分史の書き方にルールはありません。

年表形式のものだけでなく、小説風、エッセイ風、詩集、論文風など自分の書きやすいように書きましょう。

【書き方例】

タイトル「私の人生の軌跡」 目次 プロローグ 第1章 我が家の家系・ルーツなど 父方・母方の家系・ルーツ

第2章 両親、祖父母についての思い出 父・母・祖父母の性格・思い出

第3章 私が歩んできた人生 幼少期・小・中・高・大学時代の思い出 就職・転職など 結婚・子供の誕生・子供の成人など 子供の結婚・孫の誕生など

第4章 私の生きがいとは 趣味について ライフワークとの出会い 定年後の過ごし方

第5章 人生の終盤を迎えての考えなど 周囲の方とのかかわり方 終末期の医療や介護への希望 お墓についての考え方 葬儀の希望と理由 エピローグ      

 

 

エンディングノートを作り終えたら/保管場所や見直しについて

 

エンディングノートを作ったことを家族に伝えましょう

エンディングノートを作ったことを、必ず家族に伝えましょう。

エンディングノートを作ったものの、家族に伝え忘れてしまうと、存在を知られないまま、眠ってしまいます。

また、必要な時に見つけられず、後から見つかったとしても活かすことができなければ、作った本人も無念ですし、家族も後悔するでしょう。

実際に葬儀などがすべて終わった後、遺品整理の時に見つかったというケースもあります。

家族の間で死については話題にしづらい面もありますが、介護や延命治療、お葬式やお墓のことについての話し合いは、お互いのために大切です。

エンディングノートを残す時は、家族にエンディングノートを作成した旨と保管場所についての報告は忘れずに行いましょう。  

 

個人情報や資産情報など重要な情報が記載されているので厳重に保管しましょう

エンディングノートには、個人情報や資産情報など重要な情報が記載されているので厳重に保管しましょう。

書き終えたエンディングノートは大切に保管して、保管場所をご家族・パートナーに知らせましょう。

エンディングノートの保管場所は、防犯性に優れ、いざとなった時に取り出しやすい場所が最適です。

自宅の金庫・机やサイドテ―ブルの引き出し・仏壇・本棚・食器棚などがよいでしょう。

盗難対策の観点からも、記載した本人が亡くなった場合にも比較的見つけやすい場所として適しています。

なお、防犯面を考えると、安全ではありますが、銀行の貸金庫などを借りて保管してしまうと、万一の時にすぐに取り出せないというデメリットがあります。

すぐに取り出せないとなると定期的な見直しをするのにも困難なため、エンディングノートの保管場所には適しません。  

 

毎年の誕生日など節目に見直しや追記をしましょう

エンディングノートは、毎年の誕生日や記念日などの節目に最低年1回は、自分と家族について考える日を作り、内容の見直しや追記を欠かさないようにしましょう。

見直しを行う上で特に大切な4項目は以下の通りです。

医療・介護 病気にかかっている場合は、その進行具合や担当医の診断結果、その他、不安に感じていることや実践している健康法について記録しておくとよいでしょう。

財産・資産 保有している財産や資産も日々変化していきます。

相続してほしい方が変わる場合なども必ず記載しておきましょう。

葬儀・お墓・納骨 葬儀やお墓についても以前より選択肢が増えました。

希望が変わった場合には必ず記載しなおしましょう。

家族へのメッセージ ある程度の年齢になれば、親や配偶者、友人の死に遭遇し、死生観は変わっていきます。

そのため、考え方や想いについても毎年見つめ直し、その時に感じていることを記録し、家族へのメッセージも見直しましょう。  

 

エンディングノートの作り方/終活で書いておきたい内容と書き方例まとめ

以上、エンディングノートの作り方について説明しました。

エンディングノートには法的効力はありませんが、自分の想いを書き遺す大切な備忘録です。

今までの自分の人生について振り返ったり、家族への感謝の想いを書き残しましょう。

遺産を遺す場合には、遺言書と併せてエンディングノートを作成しておきましょう。

死後、遺産に関する親族間のトラブルを防ぐのに役立ちます。

また、介護、医療、葬儀、お墓などいざという時に本人の意思表示ができます。

エンディングノートに決まった書式や書き方はありませんが、市販のエンディングノートであれば、必要な項目があらかじめ記載されているため、大切なことを書き洩らすことを防げます。

人によって、どのような点を重視してエンディングノートを作るかは異なりますので、自分に合ったものを選びましょう。

また、エンディングノートは作成して終わりではありません。

必ず家族に存在と保管場所を教えましょう。 また、本人を取り巻く環境は日々変化しているので、エンディングノートの更新を忘れないようにしましょう。

 

 

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