終活サービスの内容は？終活支援サービスについて
終活サービスの内容１・葬儀に関するサービス
終活の準備に関する葬儀のサービスとしては、葬儀の種類や納骨の方法、遺影の準備などが挙げられます。
たとえば葬儀の際、誰に参列して欲しいか、どのくらいの規模でどのような葬儀を行いたいかなど、自らの意思を伝えておくことで、希望に沿った葬儀を執り行うことができるのです。
そして事前に相談しておくことで遺影の選別や、かかってくる費用などもわかるため、残された家族への負担軽減にも繋がるでしょう。
本来、葬儀は葬儀会社、納骨は霊園、遺影は写真館と、それぞれ相談する場所に違いがありますが、終活支援サービスであれば、1カ所で相談に応じてくれます。
また、無宗教であったり寺院とのお付き合いがない方への寺院紹介や、手配のサービスまで行っているところもあります。
終活サービスの内容２・相続に関するサービス
終活をする場合、相続に関する手続きも念頭に入れなければなりません。
なぜなら、相続の手続きには細かいタイムスケジュールがあるため、何から始めればいいか分からず、手をこまねいている間に時間だけが過ぎてしまい、必要な手続きができなくなるケースも考えられるからです。
相続の手続きは手順が多く複雑で、どのような手続きが必要なのか知るところから始めなければならず、相続の種類によって関わる専門家が違ってくるために、素人では判断が難しくなってしまいます。
その点、終活の支援サービスを利用すれば、相談を聴いたうえで適切な専門家に繋いでくれます。
また専門家に相談することで、自分の財産がどのくらいあるのか把握できたり、誰に何を相続させたいかなど、客観的に考えるきっかけにもなるでしょう。
相続に関する手続きは、遺されたご家族のためにも事前準備をしておくことをおすすめします。
終活サービスの内容３・介護や医療に関するサービス
この先、もしも自分に病気が見つかったり動けなくなったりした場合にも、終活支援サービスを利用することは有効な手段です。
たとえば将来的に介護施設への入居を検討する場合、自分の希望に沿った施設とのマッチング紹介や、複数の施設から比較をして選ぶことができます。
また、入居者や介護施設の雰囲気、パンフレットや公式サイトでは判断しにくい情報が入るケースがあることもメリットと言えるでしょう。
そして介護施設への入居や病気などで入院が必要になった際には、ご家族に代わって身元保証人や緊急連絡先を引き受けてくれるところもあります。
介護や医療に関するサービスは、依頼する業者によって違いがあるため、選ぶ際には注意が必要となります。
終活サービスの内容４・生前整理に関するサービス
元気で生きているうちに、自分の身の回りの物を整理することを生前整理と言います。
近年では、亡くなった後に迷惑をかけたくないと考える方が多く、幅広い世代の方へも浸透しつつあります。
また、自分の所有物や財産の整理をして、遺された家族へ譲り渡すという意味で行う方も多いです。
ただし、物が多過ぎたり、体力面で自信がなかったり、自分ひとりで行うことが厳しいと感じているなら、生前整理サービスの利用をおすすめします。
終活支援サービスでは、生前整理に関する相談や、必要に応じて生前整理業者を紹介してくれます。
生前整理業者によっては、不用品を買い取ってくれるところもありますので、物が減るだけでなく費用の削減も見込めるでしょう。
関連ページ：【生前整理で断捨離しよう！】断捨離の方法・注意点・メリット/不用品の処分方法について
終活サービスの相談先について/どこに相談すればいい？
終活サービス１・葬儀に関する相談は葬儀会社に相談しましょう
葬儀に関する相談は、終活支援サービスを介することで、葬儀会社に相談することができます。
そして葬儀に関して具体的な希望があれば、それに適した葬儀を行える葬儀会社の紹介もして貰えます。
なかには遺影の事前撮影のサービスがある葬儀会社もあるので、写真の準備をしていない方や候補の写真が決まらない方には、おすすめのサービスです。
プロが化粧をしてくれますので、より一層素敵な写真に仕上がるでしょう。
また最近では自身の葬儀について生前に予約したり契約を行ったりして、計画を立てる方が増えてきました。
葬儀会社に相談することで、思い通りの葬儀実現が可能となるでしょう。
終活サービス２・相続に関する相談はどこにすればいい？
司法書士・弁護士・税理士・行政書士に遺言書作成を依頼するメリットとデメリット
＜遺言書作成を依頼するメリット＞ 遺言書を専門家に依頼する最大のメリットは、法的に有効な遺言書を作成できることでしょう。
遺言書の作成には、細かいルールが設定されており、そのなかの1つでも内容に不備があった場合には無効となってしまうからです。
そして専門家に依頼すると、遺族の相続争いが起こらないように適切なアドバイスをもらいながら作成できるのです。
また遺言書の保管については弁護士と司法書士に依頼ができるほか、作成時から関わってもらうと遺言書の変更を依頼したいときにもスムーズな対応が可能となるので安心です。
＜遺言書作成を依頼するデメリット＞ デメリットとはやはり、専門家に依頼すると費用がかかってしまうことが挙げられます。
司法書士・弁護士・税理士・行政書士に相続財産目録を依頼するメリットとデメリット
＜相続財産目録を依頼するメリット＞ まず「相続財産目録」とは、亡くなった人のマイナス財産を含む全財産をまとめた一覧表で、相続の際に必要となってくる書類です。
相続財産目録に法的な作成義務はありませんが、専門家に作成を依頼した方がいいケースがあります。
たとえば相続財産として、不動産や銀行口座、株式や投資信託などの有価証券、生命保険などが複数あり、遺産内容をすべて把握することが困難な場合です。
専門家に依頼すると、正確な相続財産目録が作成できるだけでなく、相続専門の専門家であれば、今まで把握していなかった財産が出てくる可能性もあります。
また、正確な相続財産目録を作成したことで、遺産相続における相続人同士のトラブルも避けられます。
＜相続財産目録を依頼するデメリット＞ 費用がかかるのはもちろんですが、相続財産目録の作成だけで依頼を受ける専門家は数少ないのが現状です。
そのため、相続財産目録の作成依頼をしたい場合、その後の手続きについても専門家に相談し、依頼すると良いでしょう。
司法書士・弁護士・税理士・行政書士に生前贈与の相談をするメリットとデメリット
＜生前贈与の相談をするメリット＞ 相続に関しては、亡くなる前でないと利用できない制度も多く存在し、生前贈与などが当てはまります。
生前贈与を行うと被相続人の遺産が減るため、相続税の節税対策として用いられるケースがあります。
しかし生前贈与には、細かいルールが定められており、正しく理解せずに贈与すると非課税の範囲を超えてしまいます。
そのため生前贈与を行うには高度な専門知識が必要となるので、専門家へ相談することをおすすめします。
＜生前贈与の相談をするデメリット＞ 非課税での贈与が目的なら税理士への相談をおすすめしますが、全ての税理士が相続関係に詳しいとは限りません。
特に終活支援サービスではなく、個別のサービスで相談される方は見極めが重要です。
詳細は次の相続税対策にて説明しますので、参考にしてください。
司法書士・弁護士・税理士・行政書士に相続税対策の相談をするメリットとデメリット
＜相続税対策の相談をするメリット＞ 相続税対策として税額を少なくしたいのなら、法定相続人を増やし控除額を大きくしたり、相続する財産の評価を低くするなどの対策法があります。
そして相続税対策をするためには、法律や税金に関する専門知識が必要になるケースが多いので、専門家へ相談して適切なアドバイスを貰いましょう。
なかでも税務案件を得意とする税理士であれば、節税についてもアドバイスを貰える可能性があります。
＜相続税対策の相談をするデメリット＞ 税務案件の経験が少ない税理士では正しい金額を算出できず、税理士によって金額に違いが出る場合もあるので、注意が必要です。
経験が豊富な税理士を見極めるには「遺産分割について提案があるか」「被相続人の過去の預金通帳を見るか」「相続税に関する本を出版しているか」などがポイントになります。
そして相続税を専門としている税理士は、相続問題を得意とする弁護士との提携をしているケースもあるので、サイトなどで確認してみましょう。
終活サービス３・介護や医療に関する相談は介護施設紹介サービスを利用しましょう
介護や医療に関する相談も、終活支援サービスでは対応可能となっています。
利用者が将来どのような生活を送りたいか要望や状況を伺ったうえで、その方にあったサービスまたは施設の提案をし紹介します。
そして病気になって入院した場合や介護が必要となったときは家族の負担も減らせるよう、対応します。 さらに終活支援サービスでは、多くの業者で「保証人代行サービス」を設けており、介護施設や高齢者向け住宅へ入居する際の保証人、手術や入院の際の保証人など、今まで家族にしかできなかったことも可能となりました。
業者のなかには、日常生活の相談にも応じていたり、見守りをサポートするサービスを提供しているところもあるので、どこまで望んでいるか考えてみるのも良いでしょう。
終活サービス４・生前整理に関する相談はどこにすればいい？
生前整理業者のサービス内容について
ここからは生前整理業者のサービス内容について4つにまとめましたので、参考にしてください。
○ 日用品や家財の整理整頓
○ 不用品の処分や買い取り
○ デジタルデータの整理やバックアップ
1,遺言書や財産目録の作成 1.日用品や家財の整理整頓 生前整理を行うなかで大半を占める作業が、身の回りの整理整頓です。 家の中にある日用品や家財道具を必要なものと不要なものなどに仕分け、その後の生活を快適に過ごせるように整えます。
2.不用品の処分や買い取り 日用品や家財道具を仕分けた際に出た不要品を回収し、処分することも主なサービスです。
大量に処分品が出た場合でも、サービスの費用に含まれるため、追加料金を払うことは滅多にありません。
そして業者によっては、不要品買取サービスがあったり、リサイクルやリユースを行っているところもあります。
3.デジタルデータの整理やバックアップ 近年、問題となっているデジタル遺品についても対応しているのが、整理業者です。
生前整理業者では、不要品となったパソコンやカメラ、スマートフォンなどのデジタルデータの整理をし、バックアップもしてくれます。
ただしデジタルデータの整理は追加料金が必要となり、依頼する内容によって費用が異なりますので、注意してください。
そして個人情報などの流出を回避するためには、全てのデータを処分することが基本となっているので、自信のない方はサービスの利用をおすすめします。
また、家族や他人に見られたくないデータがある場合には事前に整理をしたり、難しい場合は直接相談すると良いでしょう。
4.遺言書や財産目録の作成 意外かもしれませんが、生前整理業者でも遺言書や財産目録に関する作成の相談ができます。
財産目録とは、自分が所有している土地や貯金などの財産を一覧表にまとめたもので、遺言書と同様に相続の際に重要となる書類です。
依頼する業者によってスタッフが対応する場合や、提携する弁護士などの専門家へ繋いでくれるところもあります。
生前整理業者に依頼するメリットについて
生前整理業者に依頼すると大きく分けて3つのメリットが考えられます。
1.生前に整理をすることで残こされた家族の負担が軽減される 家族であっても、故人の所有物をどこまで処分していいのか判断できず、精神的にも肉体的にもかかる負担は相当なものです。
そして人が亡くなると、遺族は死亡届や葬儀の準備など、さまざまな手続きを行う必要があり、遺品整理までの時間がなかなか割けません。
生前整理業者に依頼して事前に整理を済ませていれば、家族にかかる負担を減らせます。
2.家の中での事故防止になる 高齢者になると、体が思うように動かなくなり、身の回りのことも難しくなってしまいます。
その結果、物が溢れてしまい、そのなかで生活していると自宅でも事故に遭いやすくなってしまうのです。
生前整理業者に頼むことで家の中がすっきり片付き、安全で快適な生活を過ごせます。 3.これからの人生で必要なものが分かる すっきり片付くと、どこに何があるか把握できるようになり、探す時間も省くことができます。
そして物がなくなったことで、自分にとって本当に必要なものや大切なものが何なのかが分かり、心の整理をすることにも繋がるのです。
家事代行サービスに終活サービスの依頼はできる？
家事代行サービスとは依頼主の自宅に訪問し、依頼主の自宅にある道具や洗剤を用いて掃除をしたり、買い物や食事の支度など、日常的な家事を行うサービスです。
一方で、終活サービスとは葬儀や相続、介護や入院、生前整理などの終活に関する相談ができ、各専門家へ紹介を行っているサービスです。
家事代行サービスでは、専門知識が必要な葬儀や相続などは行っていませんが、生前整理の手伝いなら依頼は可能です。
具体的には、クローゼットやタンスの整理、本棚の整理、食器棚の整理、部屋の片付けなどが当てはまります。
ただし、家事代行サービス業者によって大きな家具の移動など、対応していないケースもあるので、事前の確認をおすすめします。
不用品回収業者に終活サービスの依頼はできる？
まず不用品回収業者とは、ゴミや不用品となったものを回収してくれる業者のことを指します。
たとえば処分に困るような家電製品や大型家具、不用品はあるけど専門業者に依頼するほどの量ではない場合は、不用品回収業者が便利でしょう。
不用品回収業者は大型家具のような重たい荷物であっても、家から運び出し廃棄まで請け負ってくれるので、おすすめです。
そして終活支援サービスにある生前整理で対応しているデジタル整理や遺言書の作成、財産目録の作成や、遺品整理業者で対応している遺品の供養や部屋の簡易清掃などは行っていません。
このように内容は若干異なりますが、上記のサービスが必要でなければ不用品回収業者への依頼も検討してみましょう。
終活サービス専門の総合窓口って何？メリットやデメリットについて
終活サービス専門の総合窓口とは、終活の全般的なサービスを請け負い、相談内容に沿った専門家へ紹介してくれる窓口です。
「終活をしたいけど何から始めればいいか分からない」「自分にはどの分野のサポートが必要なのか知りたい」「亡くなった後に家族の負担とならないよう万全な終活をしたい」と考えている方は、総合窓口を利用すると良いでしょう。
総合窓口を利用すれば、自身で専門家を調べたり選んだりする必要がなく、安心して任せられることが最大のメリットと言えます。
一方で、デメリットを挙げるとすれば「自身に必要なサポートを把握している」「相談内容が決まっている」「自分に合うところが見つかるまでじっくり探したい」と考えている方には向いていません。
そのような方は総合窓口ではなく、各分野の専門家がいる個別の窓口にも目を向けてみましょう。
おすすめの終活支援サービスの選び方
選び方１・2～3か所の業者に見積もりをとり料金相場を確認しましょう
終活は葬儀や相続をはじめ、サービスや価格など判断しづらい内容が多く、何を基準にしてどう選べばいいか分からない方も多いはず。
1社の見積もりだけを取ったとしても相場が分からず、かえって費用を多く負担してしまう可能性もあります。
その場合は、2〜3カ所の業者から見積もりを取ると、料金の相場を確認することができ客観視できるようになります。
さらに、見積もりを比較することで、どの業者がどのサービスに力を入れているかの指標にもなるでしょう。
選び方２・弁護士や行政書士などの専門家が在籍する業者を選びましょう
終活支援サービスはその特性から、専門的な知識を必要とする場面が多いサービスです。
たとえば葬儀だと葬儀会社、生前整理であれば生前整理アドバイザーや遺品整理士といった資格保有者が専門家となります。
また、終活には法的な手続きや許可が必要なものがあり、その場合は弁護士や行政書士などといった専門家が在籍していると良いでしょう。
専門家に依頼すると、ミスを防げるほかアドバイスもいただけるので、安心した終活を送ることができます。
どのような専門家が在籍しているか調べたうえで、業者を選ぶことをおすすめします。
選び方３・遺品整理士が在籍している業者は専門知識が豊富なためおすすめ
生前整理を依頼するなら、遺品整理士が在籍している終活支援業者がおすすめです。
なぜなら、遺品整理士は専門知識が豊富な片付けのプロだからです。
遺品整理と生前整理では、片付ける意味合いに若干違いがありますが、遺品整理士も生前整理について精通していると考えて良いでしょう。
また業者によっては、民間資格である生前整理アドバイザーや整理収納アドバイザーが在籍している場合もあります。
選び方４・詳細な見積もりを出してくれる業者を選びましょう（丁寧な説明も必須）
失敗しない選び方として、詳細な見積もりを出しているかを見定める方法もあります。
そして分かりやすく丁寧な説明をしてくれるか、相談者のどんな質問にも真摯に向き合ってくれるか、誤認しやすい言葉を巧みに使って誘引していないかも見極めるポイントと言えます。
なにより、話していて信頼できるか、この人に終活のサポートを任せたいと思えるかが一番大切です。
そのためには訪問して、実際に担当者と会って話してみることをおすすめします。
その結果どうも合わない、信頼できそうにないと思った場合には、違う業者を検討すると良いでしょう。
選び方５・追加料金の有無を事前に確認しましょう
終活支援サービスの業者を選ぶ際には、分かりやすい料金体系であることも重要なポイントになります。
そして見積書には総額が書かれているか確認し、書かれていない場合はあとで追加料金を請求される可能性もあるので注意が必要です。
見積書に総額が書かれている場合であっても、追加料金が発生しないか念のため確認しましょう。
また、初期費用以外で定期的に支払うケースも考えられるので、事前に確かめましょう。
選び方６・知識や経験が豊富な業者を選びましょう（口コミ評価が良い）
たくさんの業者が存在するなかで、自分に合う終活支援サービスを選ぶのは大変ですし、どうしても時間がかかってしまいます。 そのようなときには、知識や経験が豊富な業者を判断基準として選ぶと良いでしょう。
対象となる業者の公式サイトには今までの実績と経験、利用者の口コミが載っている場合もあるので、終活支援サービスを選ぶときの参考材料になります。
そしてもし、友人や知人に利用者や経験者がいれば、実体験として大いに役立つ情報となるでしょう。
終活サービス・おすすめの終活支援サービスの選び方まとめ
終活ではするべきことがたくさんあり、なかには専門的な知識が必要なものもあるので、ひとりで全てを対応するには非常に困難です。
終活支援サービスでは、その終活に関するさまざまな事柄を1カ所で完結できるので、非常に便利なサービスなのです。
しかし終活支援サービスには決まった定義がないため、必要ではないサービスまで含まれている可能性もあり、選ぶ際には注意が必要となります。
そして生前から人生の最期までお世話になる場所なので、話しを最後まで聴いてくれて親身な対応をしてくれる終活業者を選びましょう。
終活支援サービスで相談することで、専門業者へ紹介してくれるほか、自身の終活もスムーズに行えるようになります。
終活を行うことで身辺整理ができるようになり、人生を振り返ることにも繋がります。
これからの生活をより快適に、より彩り豊かなものにするための手段として、終活支援サービスの利用を考えてみましょう。
