【着物の処分方法】処分する基準は?無料の捨て方について
「ぜんぜん着ていない着物があるんだけど、どうやって処分したらいい?」
「着物を処分するタイミングはどのようなとき?」
遺品整理をしていたら母や祖母の着物が出てきたり、成人式やお祝いなどで用意した着物が出てくることってありますよね。
着物を着る機会は減っていますから、押し入れの奥で眠っている・・・という方も多いでしょう。
遺品整理や引っ越しなどのタイミングで着物の処分を検討している方もいるのではないでしょうか?
このページでは、着物を処分する基準やタイミング・着物の処分方法・着物を買い取ってもらう方法などについて詳しく紹介しています。
ぜひ、参考にしてみてくださいね。
着物の処分方法について
着物を処分する方法はいくつかあります。
着物を処分する方法で一番かんたんなのは、自治体のゴミとして出すことです。
しかし、着物を処分する基準が分からないと「このくらいの汚れでも捨てた方がいいの?」「ゴミとして出すのはちょっと心苦しい」など思ってしまいますよね。
ここでは、着物の処分方法をいくつかご紹介します。
もし、着物をゴミとして処分することに抵抗がある方は「リサイクルショップで売る」「寄付する」「着物買取を利用する」「フリマアプリで販売する」などの方法も紹介しています。
では、着物の処分方法について具体的に見てみましょう。
着物の処分方法1・自治体にゴミとして出す
可燃ごみ・資源ごみとして出しましょう(分別が分からない場合はゴミ処理場に問い合わせをしましょう)
着物を処分するのに一番簡単で確実な方法です。
可燃ごみ・資源ごみとして出す場合は、各自治体のルールに則って出しましょう。
ルールについても各自治体で様々ですが、大抵の場合可燃ごみとして出せるはずです。
とはいえ、着物を捨てるとなるとかなり高価なものの廃棄なのでどうしても時間が無い時にしておきましょう。
また、何らかの理由でかなり汚れてしまったものや、取っておくまでの価値がなさそうな安価なものについてはごみ処分してしまっても問題ないでしょう。
汚れや変色が目立つものや安価な着物はゴミとして出してもよいでしょう
基本的には汚れが目立つものや、安価な着物についてはゴミとして出してしまうのが一番費用もかからず良いでしょう。
というのはリサイクルショップなどの買取業者にお願いしても買い取ってもらえない場合が多いだけでなく、処分するために費用が発生する可能性もあるためです。
また汚れたものを買い取ってもらうには綺麗にクリーニングに出してからということも検討しなければならず、その費用もかなり高いのでおすすめはできません。
ゴミとして処分してしまうのが一番良いでしょう。
高価な着物は買取業者の利用を検討しましょう
高価な着物であればそれなりに価値がつくことが多いです。
こういった場合は買い取り業者にお願いするのが便利でおすすめです。
また買取業者は連絡するだけで自宅まで出張してくれて値段の査定と引き取りまで行ってもらえますのであなたはただ家で待っているだけで良いのでとても便利です。
但し、思ったよりも安い値段での査定をされる可能性があることも理解しておきましょう。
これは業者によって提示される価格は違うことがあるのでそのあたりはどの業者が良いかじっくりしらべてから連絡することをおすすめします。
着物の処分方法2・リサイクルショップを利用する
リサイクルショップを利用するメリット・手軽に処分できる
リサイクルショップでの買取は予約なしで直接行くことができて、お店ですぐに査定してもらうことができますのでとてもお手軽です。
入店後は順番待ちが発生することはありますが待ったとしても基本的にはすぐに査定してもらうことができます。
査定している間は店内で他の物を見ているなどして時間をつぶすこともできます。またかなり汚れていた場合などは値段がつかないことがありますが、引き取りはしてもらうことができます。
不安な場合はまず電話で連絡してみると良いでしょう。
リサイクルショップを利用するデメリット・着物専門の鑑定士がいないため適正価格での買取は難しい
リサイクルショップでは着物専門の鑑定士がいないため適正な価格で買い取ってもらうことが難しい場合が多いです。
というのは、着物の査定は他の商品に比べて難しく、着物の専門知識がないと正しい相場観がわからず本来の価値での買取ができないためです。
更にリサイクルショップでは重量だけで値段を算出しているショップもあります。
その場合着物はどちらかというと軽量なので本当の価値からはかけ離れた値段になってしまう可能性もあります。
着物の処分方法3・メルカリなどのフリマアプリを利用する
フリマアプリを利用するメリット・ニーズが合えば高額で買取してもらえる可能性が高い
フリマアプリは、基本的には自分で売りたい価格を設定することができるので安く売りすぎてしまうということはありません。
特に価値のある着物であれば高くても欲しいと思う方も多いはずです。
本当に価値のある着物であれば最初から安く出さずにすこし強気の価格で売ってみるのも良いですし、少し傷などがあるので値段を安めに設定しようと思う方はそれも問題ありません。
自分で自由に価格を設定ができるところが何よりも嬉しいですね。
高額に設定しても欲しい人がいれば買取してもらえる可能性が高いところが最大のメリットです。
フリマアプリを利用するデメリット・ニーズがなければいつまでも処分できない
残念ながら、フリマアプリに出品してもいつまでも売れずに残り続けているというデメリットもあります。
というのは出品した着物を求めている人があまりいないということか、価格が少し高めに設定されていることが理由として考えられます。
その場合は今使っているアプリでは売れないと判断して他のフリマアプリでも出品してみることや、価格をすこし下げてみて様子を見ることを試しましょう。
それでもなかなか売れない場合はリサイクルショップなどに持っていくのがよいでしょう。
着物の処分方法4・着物専門の買取業者に買取を依頼する
専門の鑑定士が適正な価格で買い取ってくれる可能性が高い
やはり一番あなたの着物が適正な価格で売れるところは着物専門の買取業者になります。
買取業者であれば専門の鑑定士がいるため、正しい知識を持った人が買い取るわけです。
リサイクルショップで思ったより安い価格で査定されたり、フリマサイトに適正価格で出品しているにもかかわらずなかなか売れずに残っていて、売れるのか心配とおもっている方は一度近くの鑑定士さんのいる専門業者に一度連絡してみましょう。
価値がある着物を処分しようと思っている方におすすめです。
着物の処分方法5・着物の寄付ができるNPO法人に引き取ってもらう
せっかくの着物なので、まだ誰かに使ってもらいたいという方は着物を寄付できるNPO法人に引き取ってもらうのも一つの方法です。
NPO法人では国内や海外に提供先があり、100%リユースをすることが可能です。
寄付したあとは全て大切に使われますのでご安心ください。
「誰か来てくれる人が居ると嬉しい」、「社会貢献をして役立てたい」と思うのであればぜひ一度検討してみてください。
関連のホームページがあるのでそこから簡単に問い合わせすることができます。
着物の処分方法6・不用品回収業者に依頼をする
着物だけの依頼だと料金が割高になってしまう
不用品回収業者は家まで着物を引き取りにきて処分してくれるので、どうしても基本料金をはじめ、手間賃、車両代、人件費がかかってきます。
ですので一回に着物だけを不用品回収業者に渡すようにお願いするとどうしても価格的には割高になってしまいます。
それでも不用品回収業者に頼まないといけない特別な事情があったり、予算内におさまっているので問題ないという場合でとくに価格が気にならない場合はお願いしても問題ないでしょう。
着物以外にも処分したいものがある場合に利用するとよいでしょう
また不用品回収業者は通常受け付けていない廃棄物についてなど何でも処分してもらえるというメリットがあります。
着物以外にも同時に処分してもらいたいものがあればこの機会に一括で処分をお願いすることをおすすめします。
そうすることによって一回の訪問に発生する人件費や車両代、基本料金などの支払いが一度で済みます。
また特になければ一度家の中を整理する意味で一緒に処分できるものを探すのもよいでしょう。家が整頓されて一石二鳥なのでぜひやってみてください。
不用品回収業者を選ぶときは2~3か所の業者に見積もり依頼をしましょう
見積もり依頼するときは、1箇所だけにお願いすることはおすすめできません。
というのも1か所だけだと見積もられた金額が適正な価格なのか判断がつかないからです。
「1か所だけに依頼したけど、思った以上の価格だった」でも業者は「通常これくらいですよ」というのでお願いした。
という例もよくあります。
実はかなり高かったという人も少なくないようです。
ですので不用品回収業者を選ぶときは少なくとも2か所、できれば3か所くらいに見積もりを依頼しましょう。
より適正な価格がわかるので安心して選ぶことができます。
料金明細が細かく分かりやすい業者を選びましょう
見積もりをお願いしても合計金額だけだと何にどれだけ費用が発生しているかわかりません。
通常は、人件費・基本料金・運搬費・着物に対する価格・それ以外の処分品に対する価格など出来る限り細かくされている業者を選ぶのもポイントです。
その際、疑問があれば業者に直接確認するようにしましょう。場合によっては処分品を減らしたり増やしたりする判断にもなります。
また明細化されていない業者には不要な費用が含まれている場合もあるのでご注意ください。
電話での対応が親切で丁寧な業者を選びましょう
これは基本ですが、電話対応が丁寧な業者は実際の応対やサービスも丁寧です。
依頼者のことを考えて対応してもらえる一つの大きな判断になります。
電話対応があまりよくないという場合は、会社の管理や教育が正しく行えていないということなので不用品回収の仕事内容すらも丁寧ではない可能性が考えられます。
何より、お願いする側としても気持ちよくないですよね。よって親切で丁寧に対応してくれる業者があればそこを選びましょう。
着物の処分の判断基準について
着物処分の基準1・汚れや変色があるものは処分しましょう
汚れや変色がある着物は買い取ってもらえないことが多いです。
この場合はリサイクルショップや買取業者に対応してもらっても値段が付かなくて価値が無いに等しいものになる可能性があります。
ただし、目立たない場所の小さい汚れのみの着物はまだ値段が付く可能性が高いですので一度業者に確認してみると良いでしょう。
明らかに価値が付かないと分かりきっている着物については最初から自治体の可燃ごみによって処分しましょう。
また可燃ごみとして扱うことが難しい場合は不用品回収業者に引き取ってもらうことも一つの方法なのでおすすめです。
また有名人がプロデュースしている着物や伝統工芸品などに指定されている着物であれば、多少シミや汚れがあったとしても引き取ってもらうことができますのでその場合一度確認してみましょう。
着物処分の基準2・カビやタバコの匂いがついているものは処分しましょう
着物にカビが出来ていたり、タバコの匂いがしみついているものは着物がシミになったり、汚れてしまったりしてしまうことがあるので気を付けましょう。
着物自体とてもデリケートな生地で作られています。
洋服や家具にむけた消臭剤を使用するとシミができたり、着物自体が縮んでしまうことがあります。
ですので匂いがしみついていて取れないものは可燃ごみに出すか不用品回収業者に引き取ってもらうのがいいです。
カビやタバコの匂いがついたままだと買取業者は買い取ってくれないのでやめておいた方が良いです。
また、タバコの匂いは陰干しを長時間したり、スチームアイロンをかけたりすると匂いが取れることがあります。
処分する前に一度ダメ元で試すのもいいかもしれません。
着物処分の基準3・綿以外の素材のものは買取を行っていない場合が多い
高品質な生地と言えば正絹になります。
正絹であって保存状態がよければ間違いなく買い取ってもらえます。
他には綿や麻、ポリエステル、などいくつか素材の種類はありますが、買取業者によっては綿しか受け付けていない業者もあります。
高品質な生地で作られている着物は基本的には高く売れます。
逆に比較的簡単に手に入る着物の場合は買取金額も当然安くなるか、買い取ってもらえない場合があります。
もともとの価格帯が安くなってしまうことから、積極的に買い取ってもらえる業者も多くはありません。
ただ、ポリエステルの機能面などを考慮して最近では価値も見直されているようです。
それでも買い取ってもらえない業者もまだいることは事実なのでその辺りは直接連絡して確認するのが良いでしょう。
着物処分の基準4・規格外のサイズの着物は買取を行っていない場合が多い
着物については、「大きすぎず・小さすぎず」が良いでしょう。
何故かというと人口の割合的に考えて、大きすぎる人も小さすぎる人も少ないからです。
丁度平均的な人の人口割合が一番多いので、着物の需要もそこにあります。
そのため逆に言うと大きすぎる人や小さすぎる人はそこまで需要がありません。
需要がないということは買取業者からすると売れない商品を積極的には買ってくれません。
買ってくれたとしても査定価格としては通常より下がるはずです。
また綺麗に保管していたので捨てるのではなく誰かに使ってほしいということであればNPO法人に依頼するのがいいでしょう。
国外にも提供していることから大きめサイズであれば外国人のサイズに丁度良かったりする可能性もあります。
着物の処分方法のよくある質問
遺品整理の際に着物を買取してもらうことはできますか?
遺品であっても買取は基本的にしてもらうことはできます。
遺品だからといって何か他と違うということはまったくありません。
着物専門の買取業者なら査定をしっかり行い市場の適正価格において買取を行ってもらえます。
特に高級な着物がある場合ですと買取業者にお願いしたほうがいいです。
またそこまで高価でない着物が大量に着物の遺品がある場合などは、まずはリサイクルショップにいって一気に買い取ってもらうということも可能です。
ですので遺品整理の際でも必要に応じて買取を希望してみてください。
高価な着物でもきれいな状態で保管されていないと買取はしてもらえませんか?
遺品であっても買取は基本的にしてもらうことはできます。
遺品だからといって何か他と違うということはまったくありません。
着物専門の買取業者なら査定をしっかり行い市場の適正価格において買取を行ってもらえます。
特に高級な着物がある場合ですと買取業者にお願いしたほうがいいです。
またそこまで高価でない着物が大量に着物の遺品がある場合などは、まずはリサイクルショップにいって一気に買い取ってもらうということも可能です。
ですので遺品整理の際でも必要に応じて買取を希望してみてください。
正しく保管がされていれば買い取ってくれないということは無いはずです。
万が一買い取ってくれない場合は、通常と同じくカビやシミなどの汚れがあることが多いのでそれは別の理由となります。
証紙・証明書を紛失してしまったのですが買取は可能ですか?
証紙が無いからと言って売れないわけではありません。
また着物につけられている証紙というものは全ての着物についているわけではありません。
いわゆる伝統工芸品とされている着物や厳しい基準を乗り越えた着物だけについているものとなります。
証紙があればブランドを証明できるものとなりますので、着物自体の価値は上がります。
反対に証紙が無い場合でもそれだけで価値が下がる場合はありますが、全く売れないというわけではありません。
ただし、証紙があれば伝統工芸品であることなどが証明できるため失くさずに必ず保管しておいてください。
着物を売りたいときはこの証紙をまず提示してください。
これがあると着物自体の品質を証明できることになるので価値は補償されます。
帯や小物がなくなってしまったのですが着物だけを買取してもらえますか?
帯や小物が無くても着物だけの買取もしてもらうことは可能です。
但し、付属の小物がある状態のほうが当然着物の査定価格は上がります。
特に正絹などの価値のある着物であれば小物や帯が無くても元々の価値が高いため高値で売ることも可能です。
また、付属の小物や帯しか無い場合であっても買取してもらうことは可能ですので見積もりをするときには一度お願いしてみることをおすすめします。
買い取ってくれない場合は、着物だけだからという理由ではなく、着物そのものにカビや汚れがある可能性が高いです。
よって理由は別のところにあると考えましょう。
着物だけが残っていて小物や帯を無くしてしまった場合でも、着物の買取依頼をやってみることをおすすめします。
買取業者に見積もり依頼をしたら契約をしないとならないですか?
見積もりだけで契約をしなければならないということはまずありませんのでご安心ください。
見積もりを取ってあなたが納得いかない場合は交渉も可能ですし、契約をしないという選択もできます。
ですが中には悪質な業者もいて強引に契約を結ぼうとしたり、契約しない場合に態度が急変したりする場合があります。
万が一、そういったトラブルが起きたときは買取の場合でもクーリングオフをすることができますので状況に応じて対応しましょう。
特に高齢者の方がトラブルに発展することが多いので、事前に安心できるところを口コミなどで確認するようにしましょう。
見積もりを確認して明細がなかったりする買取業者には注意が必要です。
決して見積を取ったあと契約をしないという選択があることを忘れないでください。
着物の処分方法・処分する基準は?無料の捨て方についてまとめ
着物の処分方法にも様々な方法があることをお判りいただけましたでしょうか。
今一度処分方法と処分の基準についてまとめておきましたので確認してみてくださいね。
着物の処分方法については以下の方法があります。
・自治体にごみを出す
・リサイクルショップを利用する
・メルカリなどフリマアプリを利用する
・買取専門業者に買取を依頼する
・NPO法人に引き取ってもらう
・不用品回収業者に回収を依頼する
あなたのやり方に最も適切なものを選ぶようにしましょう。
次に「着物の処分」については以下の基準で処分するように判断しましょう。
・汚れや変色があるものは処分しましょう
・カビやタバコの匂いがついているものは処分しましょう
・綿以外の素材のものは買取を行っていない場合が多い
・規格外のサイズの着物は買取を行っていない場合が多い
着物が相当な汚れがついているかシミになっていない場合は、フリマサイト・リサイクルショップ・買取専門業者をおすすめします。