20代・30代の若者のセルフネグレクトが急増している原因
「セルフネグレクトって高齢者に多いんでしょ?」
「20代や30代の若者には、セルぐネグレクトは関係ないでしょ?」
高齢者のセルぐネグレクト(孤独死)は社会的な問題となって久しいため、耳にしたことがある方も多いと思います。
最近では、20代・30代の若者のセルぐネグレクトが知られるようになってきました。
セルフネグレクトは「自己放任」のことで、食事・お風呂・掃除など生活全般に関心がなくなってしまう状態です。
ご飯を食べない・調子が悪くなっても病院を受診しないなどの状態が続くことで、自殺や孤独死につながることが多いのです。
このページでは、20代・30代の若者のセルフネグレクトが急増している原因と対策について詳しく紹介しています。
原因1・孤独感
大切な家族との別れ、1人暮らしなどが原因で家族から離れることで、孤独感を強く感じることがあります。
多くの人は学校や会社などに所属しているため、強い孤独感が長く続くことはありません。
何か大きな環境の変化がストレスとなり、強い孤独感が長く続くことでセルフネグレクトに繋がることがあります。
核家族化による孤独
昔は3世代同居も珍しくない時代がありましたね。
おじいちゃん・おばあちゃん・ひいおじいちゃん・ひいおばあちゃんなど、大家族が当たり前でした。
しかし現代は、多くの家庭が核家族です。
家族は一番短いな小さい社会ですよね。
昔のように大家族で暮らしていると、目上の人を敬ったり、お互いを尊重したりなど、人間関係を学ぶ場でもありました。
しかし、核家族が増え、共働きが増え、家族が一緒に過ごす時間や機会が減ることで、人間関係を学ぶ場が減ってしまっています。
そのため、人間関係の作り方を学べずに社会に出ることになり、社会人になってから人間関係が築けずに悩んでしまう人が増えています。
円滑な人間関係が築けないことで、自分に自信がなくなり自己肯定感が低くなることで、「自分なんてどうでもいい存在だ・・・。」と悩み、セルフネグレクトにつながってしまうことがあります。
一人暮らしをきっかけにした孤独
家族と暮らしていたときは、例え会話がなくても、家族の気配や存在で安心感を得ることができていました。
自分は1人ではないという安心感をもって暮らすことができていました。
しかし、1人暮らしをきっかけに急に孤独感を感じることがあります。
誰もいない家に帰り、「おかえり」と言ってくれる人もいない。
辛いことがあっても愚痴れる相手もいない。
急激な環境の変化によるストレスにより、セルフネグレクトにつながることがあります。
原因2・コミュニケーションの不足
SNSを使用するのが当たり前の時代になったことで、誰とでも簡単にコミュニケーションが取れるようになりましたね。
でも、逆に顔を見てコミュニケーションをとったり、手紙などのやり取りでコミュニケーションをとる機会は少なくなってしまいました。
人間は1人では生きていけませんから、SNSのような文字だけのコミュニケーションだけでは孤独を感じやすくなってしまいます。
コロナ禍により対面で人と接する機会が激減した
コロナ禍により対面で人と接する機会が激減した方が多いと思います。
学校はオンライン授業となり、会社はリモートワークが主流になりましたよね。
人との付き合いは面倒な部分もありますが、顔を見てコミュニケーションをとることで、孤独は感じにくいんですね。
コロナ禍により、男性よりも若い女性の自殺率が急増しているのは、対面でのコミュニケーションが極端に減ったことによるストレスだと言われています。
対面で他愛もない話をしたり、相談や愚痴を聞いてもらうなどで安心感を得ていた方が多いのでしょう。
コロナによるさまざまな環境の変化により、孤独を感じセルフネグレクトにつながってしまう若者が増えているのです。
SNSの発達により対面で人と接する機会が激減した
SNSの発達により対面でなくても、コミュニケーションが取れるようになりました。
SNSなら、いつでも時間を気にせずに連絡をすることができるので便利ですよね。
一方で、文字だけのやり取りのため、人と触れ合う機会は極端に少なくなってしまいました。
直接会わなくても大半の用事は済んでしまいますし、余計な人間関係に悩む必要もない。
SNSは便利なツールですが、人と人とのつながりを希薄にしてしまいました。
SNSが発達し、直接会わなくてもコミュニケーションは取れまずが、時には直接会って顔を見て話す機会を作りたいですね。
原因3・貧困(低所得)
日本の失われた30年の間に所得は低下し、働いても働いても豊かになれない世代が増えていますね。
特に20代・30代の若者は、好景気だったころを知りませんから、社会に出たときから既に所得場安いのです。
人間はお金がなければ、色々なことの選択肢が狭まってしまいます。
おいしい食事がしたくてもお金がなければ食べられませんし、ちょっとした風邪ならお金がもったいないから病院にも行かずに様子を見ます。
楽しみや趣味のためにお金を使うことも難しいほどに若者の給料は減ってしまっています。
非正規雇用者の割合増加
日本は年々、非正規雇用の人の割合が増えています。
令和2年の統計では、女性の54.4%、男性の22.2%が非正規雇用でした。
参考→就業をめぐる状況(男女共同参画局)
非正規雇用の人の平均年収は175万円(令和1年)です。
正規雇用の人の平均年収は503万円ですから、300万円以上の給料差があります。
非正規雇用者の割合が増えたということは、給料が安い人たちが増えたということです。
給料が安いと、いろいろなものを我慢する・生活を切り詰めながら生活をしています。
これは大きなストレスですよね。
お金がないから1日1食に使用、お金がないからお風呂は1日おきにしょう、お金がないから洋服は適当でいいやなど、自分に構う余裕がなくなってしまいます。
このような生活が続くことで、セルフネグレクトにつながってしまうことがあります。
給料の水準が低い
日本の最低賃金は全国平均で930円です。
日本の給料水準はこの30年で変わらないどころか、下がってしまっています。
諸外国と比べてみても、日本の給与水準が低いことがわかります。
オーストラリアの平均時給は1365円、平均年収は584万円。
ルクセンブルクの平均時給は1333円、平均年収は697万円。
フランスの平均時給は1291円、平均年収は482万円。
ドイツの平均時給は1270円、平均年収は569万円。
イギリスの平均時給は1175円、平均年収は499万円。
カナダの平均時給は1111円、平均年収は586万円。
日本の平均年収は433万円。
諸外国と比べても給与水準が低いですね。
働いても働いても豊かにならないと、「どうせ働いても。。。」と生きる希望や意欲が失われてしまいます。
やはり、貧困とセルフネグレクトは関連性が高いと言えますね。
長時間労働により家事をする気力や時間がない
給料が安いほど、生活のために長時間労働をやらざるを得ないケースが多いですね。
副業をしたり、進んで残業や休日出勤をしたり。
しかし、長時間労働をすることで疲労がたまり、家では何もしたくない、家事をするのも面倒という状態になってしまいます。
給料が安いことで長時間労働を強いられ、家事をする気力や時間がなくなってしまうのです。
人間は食べないと意欲が湧きませんし、元気もできませんよね。
何もかもがどうでもよくなってしまうものです。
お金にも時間にも余裕があれば、毎日の食事や家の掃除などにも気を配れるようになります。
関連ページ:【物が捨てられない人】特徴・心理・性格は?片付けるコツや手放す方法
原因4・無価値感
日本人は全体的に自己肯定感が低いと言われています。
自分に自信がない、自分には価値がないと思っている人が多いのです。
日本は島国ですから、協調性をとても大切にする国ですよね。
出る杭は打たれる。
周りに合わせないと浮いてしまう。
自分の主張を通すよりも、周りの意見を尊重する。
自分の気持ちよりも、周りの感情を優先する。
常に抑圧されているとも言えます。
このようなストレスフルな状態が長く続くことで、「自分なんてちっぽけな人間だ。」「どうせ何もやってもダメだ。」のように自信をなくしてしまいます。
多様性が受け入れられるようになり、いろいろな考えをもつ人がいることを受け入れられる社会になれば、日本を取り巻く閉塞感のような空気が取り払われるのではと思います。
だれかに「ありがとう」と言われるだけで自己肯定感が上がります。
周りの友達や家族には、いつもありがとうと言える自分でいたいですね。
関連ページ:【ゴミ屋敷に住む人の性格】ゴミ屋敷になる人の原因・特徴/片付け方や解決策
原因5・行政のサポート不足
若者のセルフネグレクトが注目されるようになってきたのは、まだここ数年の話です。
引きこもりや、50・80問題などはニュースでも報じられることが多いので、耳にしたことがある方が多いと思います。
しかし、セルフネグレクトと若者はイコールで結びつかない方が多いと思います。
しかも、何かの環境の変化などでセルフネグレクトになる可能性はあります。
行政のサポート不足も、若者を孤立させる原因になっているようですね。
若者のセルフネグレクトの対応・対策が追いついていない
若者のセルフネグレクトは、高齢者のセルフネグレクトに比べて認知が低く、行政の対応・対策が追い付いていないのが現状です。
日本は高齢者の人口が多いので、高齢者に対するサービスは充実しているものの、若者や子供へのサービスは疎かになっていることが多いですよね。
セルフネグレクトの問題は、家族だけで何とかしようと思っても難しいですし、やはり第三者や専門家のサポートが必要です。
若者の間に起きている問題も、声を大にして言い続けないと、対応や対策が強化されるのは難しいですよね。
今はSNSがありますから、若者のセルぐネグレクトの様子を発信していくのも良いですね。
セルフネグレクトとは?若者がセルフネグレクトになるとどうなる?
「セルフネグレクトってなに?」
「セルフネグレクトと孤独死ってどんな関係があるの?」
セルフネグレクトという言葉を聞いたことがある人は多いのですが、孤独死と関係が深いことは意外と知られていないと思います。
セルフネグレクトとは「自己放任」のことです。
自分の身の回りのあらゆることに無関心になる状態です。
食べること・掃除すること・お風呂に入ることなど、生活全般に無関心になってしまいます。
家が汚れるくらいでは死にませんが、誰にも見せられないくらいのゴミ屋敷になってしまったら、誰も寄せ付けたくなくないですよね?
セルフネグレクトの状態はあらゆることに関心が向かない状態なので、周りから孤立していることがほとんどです。
では、セルフネグレクトとはどのような状態なのかについて詳しく紹介していきます。
セルフネグレクトとは「自己放任」のこと
セルフネグレクトとは、日本語にすると「自己放任」となります。
生活環境や栄養状態が悪化しているのに、それを改善しようという気力を失い、周囲に助けを求めない状態を指します(引用:”セルフネグレクト” どの実態とは?)
セルフネグレクトは、ゴミ屋敷や孤独死の原因とも言われている深刻な状態です。
自己放任ですから、身の回りのあらゆることに対して無関心になってしまいます。
生きているのか死んでいるのかさえ、もうどうでも良くなっている状態とも言えます。
では、セルフネグレクトの実態について詳しく紹介します。
セルフネグレクトになると日常生活全般に無関心となる
セルフネグレクトは、大切なひとの死、自分自身の病気、職を失う、一人暮らしなど、さまざまなことをきっかけに、どの年代の人にも起こりえます。
では、生活全般に無関心になるとはどういう状態なのか説明します。
食事をとらなくなる
セルフネグレクトになると、自分のことがどうでもよくなるため、食事を食べたいという気持ちがなくなってしまいます。
最初は空腹を感じても、だんだんとどうでもよくなってしまうのです。
食べることは生きることですから、食事をとらなくなると体が衰弱するだけでなく、生きたいという意欲や、今の状況を改善したいという気持ちも湧きません。
完全に無気力となってしまいます。
食事を食べないと次第に衰弱し、ただの風邪やダニなどで命を落とすこともあります。
掃除をしなくなる(ゴミ屋敷になる)
ゴミ屋敷の原因のひとつにセルフネグレクトがあります。
セルフネグレクトの根底には貧困が隠れていることが多いです。
お金がなく買いたいものも我慢を続けている状態です。
ゴミ屋敷になる原因として、貧困から「捨ててしまったら、もう買えないかもしれない」という経済的な不安感があります。
生活に困らない程度の収入があれば、捨ててしまっても「必要になったら、また買えば良いか。」と思い、物を捨てることに不安感や罪悪感はありません。
根底には貧困があることで、物が捨てられなくなる→家が散らかる→ゴミ屋敷になっていきます。
また、ゴミ屋敷になっていると、家族や友人を家に招くことができないため、余計に孤立してしまいます。
人との関わりがなければ、家を綺麗にする動機もなくなるので、余計に片づけられない悪循環となります。
関連ページ:【ゴミ屋敷の女性の特徴】なぜ汚部屋に?理由や心理/片づけられない女の対処法
お風呂に入らなくなる
セルフネグレクトの状態では、自分の身なりが気にならなくなるため、お風呂に入ってきれいにしようと言う気持ちがなくなります。
何日もお風呂に入らないと、臭いがきつくなったり、体が痒くなったりと弊害がでてきますが、それすらも気にならなくなってしまいます。
他者との関わりがほとんどない状態のため、身ぎれいにして誰かに会う必要もないため、余計に身の回りを整えることをしなくなります。
お風呂に入ることさえも、面倒になってしまう状態です。
病院に行かなくなる
セルフネグレクトの状態では、風邪や怪我をしても病院を受診しなくなります。
根底には貧困があるので、病院に行くお金がないケースも多いのです。
お金がない、面倒くさいなどの理由で食事を摂らなくなるため、栄養バランスが崩れ体調を崩しがちになります。
しかし、病院へ行こうとしません。
病院に行くと診察にお金がかかる、病院に行くのが面倒くさい、健康であろうとは思わない、死んでも構わないと思っているなどの理由から病院に行くことをしません。
経済的な状況から医療保険に未加入だったり、健康保険のお金を払っていないなどの状況になり、医療費が全額負担となるため、ますます病院に行かなくなるケースが多いのです。
セルフネグレクトが続くと孤独死や自死に繋がるケースが多い
セルフネグレクトになる背景として「頼れる人がいない」、孤独があります。
何か困っていても周りに相談したり、助けを求めることができない状況です。
周りとの関わりがほとんどないケースが多いため、周りも困っていることに気が付かないため、手を差し伸べることができません。
周りとの関わりがほとんどなく社会から孤立しているため、相談窓口に連絡をする、病院を受診するなどの選択肢を見つけることができないのです。
食事、掃除、入浴など身の回りのことに無関心になるため、次第に衰弱していきます。
体調が悪くても病院を受診しないため、孤独死に繋がることも多いのです。
また、生きることがどうでもよくなり自死に繋がることも多いです。
セルフネグレクトを起こす原因となる孤独を軽減することで、孤独死や自死を防ぐことができます。
関連ページ:【孤独死の原因は?】高齢者や独居の孤独死の予防策/増加の原因と対策
若者のセルフネグレクトの治し方・治療方法
セルフネグレクトの治し方1・セルフネグレクトであることを自覚させる
セルフネグレクトの状態は自分への関心が低下しているため、自分が「セルフネグレクトであることを自覚できていない」ことが多いです。
掃除ができない、お風呂に入らない、食欲がない、眠れない、何もやる気が起きないなどの症状が、セルフネグレクトが原因ということを自覚させる必要があります。
問題を自覚しなければ、解決するのは難しいですよね?
セルフネグレクトは孤独死や自死に繋がる可能性のある深刻な状況であることを自覚させましょう。
身の回りに、社会から孤立してしまっている人、様子がおかしいと思う人がいる場合は、話を聞いてあげましょう。
セルフネグレクトのチェック項目に当てはまる場合は、専門機関への相談や受診などサポートをしてあげましょう。
「病院に行ってね。」と声をかけても、自分から病院に行くことはないので、病院とコンタクトを取ってあげましょう。
セルフネグレクトのチェック項目
☑ 入浴・洗顔・歯磨き等を億劫だと感じる/行いたくない
☑ 部屋の片づけや掃除をするのが面倒/行っていない
☑ ゴミ捨てをなかなか行わない
☑ 栄養バランスを考えた食事を用意するのが面倒
☑ 体の不調を感じても病院になかなか行かない/病院を拒否する
☑ 規則正しい生活を送れない
☑ 極端な散財・節約をする
☑ 金銭管理を行うことできない
☑ 1人暮らし/家族があまり家にいない
☑ 信頼できる友人・恋人・家族等がいない/遠距離
これらの項目に当てはまる数が多いほど、セルフネグレクトである可能性が高くなります。
本人に気づかせること、専門機関や病院にコンタクトを取ることをサポートしてあげましょう。
セルフネグレクトの治し方2・認知症や精神病がある場合は早めに精神科を受診する
セルフネグレクトの原因として認知症や精神病であるケースがあります。
認知症がある場合、自分が置かれた状況を正しく判断することができません。
自分が日常生活を送れていないことに気がつくことができません。
そのため、自分から周りに相談したり助けを求めることができません。
また、認知症の方は「自分で何でもできる」と思い込んでいることも多いです。
他人の力を借りることを拒むのです。
このように対応に困る場合は、地域包括センターに相談をしましょう。
地域包括センターは、誰でも無料で利用することができます。
介護サービスの導入を検討することができます。
精神病の場合も同じく、自分への関心がなくなり、生きることにどうでもよくなってしまいます。
セルフネグレクトの原因となる精神病として、統合失調症・うつ病・依存症(アルコール・薬物など)があります。
精神病は、意欲の低下・食欲低下・睡眠障害・人格の変化などの症状があります。
極度に意欲が低下し、食べることを拒否して衰弱してしまいます。
このようになる前に精神科を受診し、適切な治療を受けることでセルフネグレクトを改善することができます。
身の回りに様子がおかしい人、社会から孤立している人がいる場合は、病院や地域包括センターなどにコンタクトを取るようにサポートしましょう。
セルフネグレクトの治し方3・自治体の相談窓口に連絡する
セルフネグレクトは、背景に貧困・認知症・精神病などが隠れていることが多く、簡単には解決するのが難しい問題です。
専門的な知識を持った方に相談をすることで、援助者の負担も軽減することができます。
セルフネグレクトの人を1人でサポートしようとすると大変なので、自治体の地域包括センターなど専門機関にコンタクトを取りましょう。
地域包括センターは全国に5000か所以上が設置されており、誰でも無料で利用することができます。
地域包括センターには、保健師・看護師・ケアマネージャー・社会福祉士などの専門家が在籍しています。
ケアマネジメント支援・介護予防マネジメント・総合的な相談支援など、幅広いサポートを行っています。
誰に相談したらいいのか分からない、今後どのようにサポートすれば良いいのか分からないなら、まずは地域包括センターに連絡をしてみましょう。
若者のセルフネグレクト対策は、まだまだ追いついていないのが現状です。
相談に乗れるスタッフや専門機関も少ないのです。
まずは、誰でも無料で相談できる場所にサポートを求めましょう。
何かしらのアドバイスをしてもらえますよ。
セルフネグレクトの治し方4・家事代行などを依頼する
セルフネグレクトは、掃除や食事の準備など家事全般を行うことができなくなります。
掃除をするのが億劫、ごはんの準備が面倒くさいなど、家事を自分で行うことができません。
バランスの悪い食事や不健康な食事を続けていると、体は衰弱し、生きる意欲も湧いてきません。
お金はかかってしまいますが、週に1回でも家事代行サービスなどを依頼しましょう。
家事代行サービスは、食事の準備・買い出し・掃除など、家事全般をサポートしてくれます。
住んでいる地域にもよりますが、家事代行サービスの料金相場は2500~4500円/1時間です。
都心部は料金が高い傾向にあります。
1時間あれば、買い出しと掃除くらいはしてもらえます。
週に1回でも掃除をしていれば、家はそこそこ綺麗に保つことができます。
片付かない部屋に住んでいると、無気力・自暴自棄になってしまいます。
また、週に1回でも誰かと接することで社会とつながることもできます。
セルフネグレクトの原因は「社会からの孤立」なので、誰かと繋がっていることはとても重要です。
関連ページ:ゴミ屋敷【お金がないけど片付けたい!】ゴミ屋敷を安く片付ける方法/費用を抑える片付け方
セルフネグレクトの治し方5・ゴミ屋敷は片付け業者に依頼する
セルフネグレクトになると掃除やゴミ捨てが億劫になり、次第にゴミ屋敷になります。
お弁当の容器、ペットボトル、洋服などが散乱しています。
次第に、トイレまで行くのが辛い状況となり、糞尿を部屋にそのままというケースも多いのです。
足の踏み場もないほどのゴミ屋敷に住んでいたら、誰でも精神的におかしくなってしまいます。
ゴミ屋敷では家族も友人も呼ぶ気にもなれませんから、ますます社会から孤立してしまいます。
ゴミ屋敷を1人で片づけるのは大変ですから、専門の片付け業者にお願いするといいですね。
ゴミ屋敷の片付け業者の相場は、片付けをする部屋の広さ、何階建てかなどで大きく変わります。
ワンルームタイプのマンション(1階)なら、3万円程度から可能です。
2階建ての一軒家、大きな家を丸ごと片付けとなると、70万円ほどかかることもあります。
ワンルームの片付けなら1~2時間程度で終わります。
部屋がきれいになることで気持ちが晴れやかになりますし、明るい気持ちになれますよ。
私たち株式会社Arcusでは、ゴミ屋敷清掃のサポートをしております。
たくさんのゴミや不用品のある部屋での生活は、不便さや気持ちの塞がりなどもありますよね。
少し部屋がきれいになることで、心が前向きになったり、笑顔が増えることがあります。
生活が便利になり、暮らしやすくなります。
ぜひ、私たちArcusに清掃のサポートをさせていただければ嬉しく思います。
いつでもお気軽にご連絡ください。
関連ページ:【ゴミ屋敷の片付け】自分で片付ける方法と綺麗に保つコツ
若者のセルフネグレクトの予防方法・対策/どんな人がセルフネグレクトになりやすいの?
セルフネグレクトになりやすい特徴1・まじめでプライドが高い
セルフネグレクトになりやすい人の特徴として、まじめてでプライドが高いがあります。
まじめでプライドが高い人は、何か困ったことがあっても、誰かに話すのは恥ずかしいと思い相談することができません。
ストレスは誰しも受けますが、誰かに話したり、愚痴を聞いてもらうだけでストレスはかなり軽減します。
しかし、プライドが高い故に、「こんなことを言ったら嫌がられるかも」「弱い自分を見せるのは恥ずかしい」などと思ってしまい、誰かに相談することができません。
誰にも言わずに1人で苦しんでいるので、ストレスはずっと蓄積してしまいます。
そんな状態で、家族や身近な人の死など大きなショックがあったり、仕事を辞める・変わる・引っ越すなど、大きな環境の変化があると、さらにストレスは大きくなっていきます。
何かをきっかけに、ストレスが爆発してセルフネグレクトになってしまいます。
ストレスはちょこちょこ発散するのが大切です。
友達には話にくいなら、相談窓口でもいいですし、愚痴をノートに書くのでもいいんですよ。
ストレスを自分の中から外に出しましょう
セルフネグレクトになりやすい特徴2・めんどくさいが常態化している
セルフネグレクトになると、片付けが億劫う、入浴が面倒くさい、服装に気を使わなくなった、食事をするのが面倒・・・など、あらゆる日常生活全般に影響がでてきます。
もともと面倒くさいことが嫌いな人は、物を出したら出しっぱなし、服装も適当、2~3日お風呂に入らなくても平気、毎日カップラーメンでも平気など、乱れた生活を送るのが習慣になっていることがあります。
このような面倒くさいが常態化していると、何か大きな変化やショックな出来事が起きたときに、さらに日常生活全般に関心がなくなり、セルフネグレクトになってしまいます。
日頃から、物を置く場所を指定する、出したものは元の場所に片づける、毎日5分だけでもお風呂に入る、カップラーメンよりはお弁当を選ぶなど、少しでも健康的な生活が送れるように意識したいですね。
セルフネグレクトの予防方法1・セルフチェックで早期発見する(家族や友人)
セルフネグレクトは社会からの孤立ですから、なかなか周りに気づいてもらえないですよね。
家族や友人など、身の回りの人が最近なんだか様子がおかしい・・・という場合は、セルフネグレクトかもしれないと早めに対処することが重要です。
セルフネグレクトの兆候を、セルフチェックで簡易的に調べることができます。
8問ほどの問題にyes・noで答えるだけなので、1分もあればチェックが終わります。
当てはまる数が多いほどセルぐネグレクトの可能性が高くなります。
遠方の家族や友人だと、なかなか気づいてあげられないことも多いですよね。
もし、何かおかしいと思ったら、迷わず手を差し伸べたいですね。
セルフネグレクトの予防方法2・社会との関わりをもつ
セルフネグレクトになりやるい人の特徴として、人との関わりが苦手があります。
人付き合いで何か嫌な思いをしたことがあったり、イジメやパワハラなど、人と関わることが怖いと感じている場合は、注意が必要です。
働く・地域の行事に参加する・子育てをする・学校に通うなど、社会との関わりを持っていれば、何か様子がおかしい時に気づいてくれる人がいます。
しかし、1人暮らしで社会との関わりがないと、異変に気付くことができません。
仕事に復帰できないという方は、通院でも社会と関わることになります。
月に1回でも、カウンセリングに通うと、あなたの事を心配してくれる誰かが見つかります。
保健センターの相談窓口など、あなたの話を親身になって聞いてくれる場所がありますよ。
セルフネグレクトの予防方法3・リアルのコミュニケーションを持つ
コロナ禍になってから、リアルなコミュニケーションが減ってしまいました。
何年も田舎に帰省していないという方も多いと思います。
また、SNSの発達によりリアルでのコミュニケーションの必要性が少なくなり、誰とも会わなくても生活できてしまいます。
顔を見て直接話すコミュニケーションと、SNSのような文字だけでの関わりでは、精神的な影響は全く異なります。
直接顔を見て、目を見て話す。
相手のしぐさ、声のトーン、話すスピード、温度感など、リアルに会わないと分からない色々な情報があります。
SNSは、気軽ですし、人に気を使わずに済む便利なツールですが、文字だけの世界ですから真意が伝わりにくかったり、相手の本当の気持ちや感情を想像するのが難しいですよね。
文字だけのやり取りは、冷たい印象も受けやすくなります。
こんな世の中だからこそ、リアルのコミュニケーションを大切にしたいですね。
セルフネグレクトの予防方法4・人の役に立つ(役割を持つ)
人に「ありがとう」と言われてうれしくない人はいませんよね。
人間は誰かの役に立ちたいと潜在的に思っています。
人の役に立つことで自己肯定感が上がります。
承認欲求も満たされます。
たくさんの人に「ありがとう」と言われると、もっとたくさんの人の役に立ちたいと思うようになりますよね。
セルフネグレクトになりやすい特徴として、自己肯定感が低い、自分に自信がないなどがあります。
しっかりと役割を持っている人は、自分に自信を持って生きていくことができます。
若者のセルフネグレクトの原因と対策まとめ
若者のセルフネグレクトは、高齢者に比べて認知がされていない状況です。
若者のセルぐネグレクトが急増している原因として、「コミュニケーション不足」や「貧困」が根底としてあります。
最近の若者は、大半の大学生が奨学金を抱え、借金を背負って社会人がスタートします。
初任給は上がらず安いままなのに、税金は高くなり、奨学金は返さないとならない。
働いても働いても豊かな暮らしが送れないと実感している若い世代が多いですよね。
一生懸命に働いても、日々の生活にいっぱいいっぱいで楽しみを見つけにくい。
そんな中にコロナ禍によるストレスや閉塞感ですから、今の若者を取り巻く環境は良いとは言えません。
セルフネグレクトになりやすい条件として「孤独(社会からの孤立)」「貧困」などがあります。
コロナ禍の現在は、誰もが孤独になりやすい状況ですね。
非正規雇用が増えている若者は「貧困」にも陥りやすいですね。
これらの背景があることで「辛いことがあっても周りに相談できる人や頼れる人がいない」「経済的にな不安感から食費を抑える、食事の回数を抑える」など、ギリギリの生活をしている若者が多いのです。
急に社会を大きく変えることは難しいですよね。
でも、社会との関わりを持っていることで、誰かがあなたの異変に気付いたり、あなたを支えてくれるかもしれません。
どんな形でも社会と関わりをもつ、家族や友人など誰かと関わりを持つことで、セルぐネグレクトを予防することはできます。
大人世代も、若者の苦しい現状や、セルフネグレクトが急増していることを理解し、社会全体で取り組めるように声を上げていきたいですね。
株式会社Arcusでは、孤独死により特殊清掃やゴミ屋敷清掃などのサポートを行っております。
365日24時間、いつでもご連絡ください。
即日対応も可能ですので、ぜひお気軽にご連絡ください。
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