高齢者や独居の孤独死が増加している原因について
独居の高齢者の割合について/高齢者の3人に1人が独居
現在高齢者の独居は男女ともに年々増え続けており、3人に1人の高齢者はひとり暮らしをしている状況です。
総務省の統計によると、2022年9月の時点で65歳以上の高齢者は3627万人と、前年に比べ6万人増加し、過去最多となりました。
さらに2025年には国民の3人に1人は高齢者になるといわれており、まだまだ増加が進むと予測されています。
また、昭和55年には65歳以上の高齢者の人口を占める割合は、男性「4.3%」女性「11.2%」でしたが、令和4年には、男性「25.8%」女性「31.8%」まで増加。
特に配偶者と死別する確率の高い、75歳以上の高齢女性の比率が高くなっています。
その結果、日本の高齢者人口の割合は世界で最も高い状態となっているのが現状です。
孤独死と孤立死の違いについて
孤独死と孤立死には明確な違いはありませんが、以下のような意味で使われています。
「孤独死」とは、主にひとり暮らしの人が誰にも気づかれず、1人で住居内で死亡すること。
亡くなったことに長期間気づかれないこともあるでしょう。
東京都福祉保健局監察医務院の統計によれば、東京23区内におけるひとり暮らしの65歳以上の人の自宅での死亡者数は、2018年に3,882人まで達し年々増加傾向にあります。
また「孤立死」とは、普段から地域や社会とのつながりがなく、支援なども望まなかったり拒否したりするような状態の人が死亡する場合、孤立死といわれます。
つながりがないために、家の外まで異臭がするほど長期間放置され発見されることもあるようです。
孤独死と孤立死は、社会との関わりがあるかないかが大きく関係していることが伺えます。
孤独死が増加する原因1・コミュニケーション頻度の低下(会話頻度の低下)
孤独死が増加する原因の1つ目は、親族や友人、近所の人との会話などのコミュニケーション頻度の低下です。
日本少額短期保険協会の調査によると、孤独死をした方の発見までの期間や発見者の割合が男女に差があるという結果が出ています。
女性の約50%が3日以内に早期発見されているのに対し、男性は40%にも満たないほどです。
男女格差の理由として、多くの女性は男性に比べて友人や親族とのコミュニケーションがあり、近所の人との付き合いもしている人が多いでしょう。
そのような環境で突然連絡がつかなくなると周りが不審に思い、訪問・発見されるケースがあるようです。
一方男性は、近親者や地域・近所の人との付き合いが比較的希薄です。
そのため、管理会社や警察が発見しなければ、亡くなってから日数が経過し長期化してしまうケースがあるようです。
日常的に他者とのコミュニケーションを取ることの大切さが伺えます。
孤独死が増加する原因2・地域や社会との接点がない
孤独死が増加する原因の2つ目として、地域や社会とのつながりがないことが挙げられるでしょう。
上記に述べた、近所の人との関わりについてもそうですが、地域社会と関わりを持つことについて、会社人間として人生を過ごしてきた人にとって地域と積極的につながりを持つことは、消極的であると考えられているようです。
ひとり暮らしの高齢者の中には、病気や障害、認知症などで支援が必要と思われる状態であっても地域や社会とのつながりを断ち、ケアを拒否している人もいます。
だれとも会話をしない、近所付き合いをしない、困ったときに頼る人がいないといった社会的孤立が長期的に続くと生きがいを失い、生活に不安を感じることもあるでしょう。
しかし、社会的支援を望まないことが原因で、孤立した人の孤独死が増加しているのが
現状です。
孤独死が増加する原因3・核家族の増加
孤独死が増加する3つ目の原因は、核家族化の増加です。
核家族とは、社会における家族形態のひとつ。
結婚した子供世帯と親世帯が別々に住み、「夫婦のみ」「夫婦と未婚の子供」「父親または母親とその未婚の子供」で構成される世帯を指しています。
現在、この核家族化の増加が原因で、高齢者のひとり暮らしが増えています。
子供が独立後、夫婦で暮らしていたものの、夫婦の一方が亡くなった後はひとりで暮らすようになり、子供と同居したり施設に入ったりせずに、ずっとひとりで生活しているのです。
本人はもちろん、独立している子供であっても、高齢の親が孤立しないように対処しなければ孤独死につながってしまうおそれがあるので、注意が必要です。
孤独死が増加する原因4・貧困(経済的な問題)
孤独死が増加する原因として、経済的な困窮や貧困などの問題も挙げられます。
経済的問題を抱える原因はさまざまですが、たとえば会社の倒産やリストラで貯金がなくなり、生活するのも難しく孤独死に至ってしまうケースもあります。
また、65歳以上の高齢者で年金暮らしをしている人であれば、もし配偶者が亡くなった場合、受け取れる額は自分の年金分だけとなります。
しかし、ひとり暮らしになったからといって2人分だった家計がすべて半分になるわけではありません。
借家であれば家賃はそのままかかりますし、光熱費も払わなければいけません。
病気にかかった場合には、医療費も必要です。
ひとり暮らしになり収入は減っても支出が以前と変わらなければ、病気になったときに病院に行くことも難しくなり、結果孤独死につながるおそれもあるでしょう。
孤独死が増加する原因5・セルフネグレクト(栄養の低下、医療の拒否、不衛生、認知症、精神疾患など)
孤独死が増加している原因として、「セルフネグレクト」も挙げられるでしょう。
☑ 摂取する栄養の低下
☑ 医療の拒否
☑ お風呂に入らない、部屋を片付けられないなどの不衛生
☑ 認知症や精神疾患
☑ などを抱える状態です。
さらにセルフネグレクトとは、生活環境が不衛生だったり栄養状態が低下して悪化したりしているにもかかわらず、気力を失い、周囲に助けを求めない状態のこと。
改善しようとする意欲がなくなるため、投げやりになり自分を世の中から孤立させてしまう傾向にあります。
結果、自らの安全や健康に気を配らなくなるため、必要な医療のサービスを拒否し孤独死のリスクを高めてしまうでしょう。
また精神疾患や認知症などの人は、セルフネグレクトの状態に対し無自覚な可能性もあるため、注意が必要です。
孤独死の原因から考える対策について
孤独死への対策1・趣味を持つ(趣味を通して地域と接点を持つ)
趣味を持ち、同じ趣味を持っている人が集まっている場所に行っていろんな年代の人とのコミュニケーションを取るなら、地域社会とのつながりを持つことができます。
地域によっては、ひとり暮らしの高齢者や身寄りのない高齢者の人たちのための「居場所づくり」を開いています。
みんなで集まってお茶やお菓子をいただきながらおしゃべりをするなど、楽しい場になっているようです。
またそのように仲間とお話することで「楽しい」という幸福感が得られたり、趣味に一生懸命取り組むなら「達成感」などを味わったりすることができます。
さらに人と会話をすることは脳に刺激を与え、活性化にもつながります。
その場に行って話すことは、体の健康と心の健康の両方に役立つでしょう。
趣味を持つことは、生きがいを感じ日々の生活の質を高めることにつながるため、自分を孤立させるという行動がなくなるでしょう。
孤独死への対策2・ボランティア活動(地域の活動に参加する)
ボランティア活動を行うことで、地域に貢献し人の役に立っているという思いが生まれ、生きがいにつながるでしょう。
中には高齢者のボランティア活動への参加を促進するため、以下のような取り組み事例も。
☑ 介護支援ボランティア
☑ 援農ボランティア
☑ 子育て支援ボランティア
☑ コミュニティ・スクール
社会的活動は、目的や活動が明確であり人づきあいや近所づきあいが得意でない人でも気軽に参加できると考えられています。
活動に参加することでいろんな人との交流も増えるため、他者とのつながりができ孤立してしまう状況を避けることができます。
自分だけでなく、他のひとり暮らしの高齢者の孤独死のリスクを回避する助けにもなるでしょう。
またボランティア活動のために外出する機会が増えると、運動不足が解消されると同時に気分転換にもなるため、ストレスの解消も期待できます。
<h3<孤独死への対策3・生きがいや仕事を見つける(有職率が高い地域は孤独死が少ない)
内閣府の調査によると、高齢者で仕事をすることで生きがいを感じているという人が「81.3%」に及んでいるというデータがあります。
すでに多くの人生経験を積んでいる高齢者は、新たな職場や働き方をすることで思いがけない変化をもたらす可能性があります。
体験や経験は、社会とも人とも多くのつながりをもたらすでしょう。
そのような理由から、定年退職後でも仕事をすることは生きがいになり、ひとり暮らしであっても孤独を感じることは少なくなります。
また仕事をすることで、健康を維持する助けになったり、社会に参加しているという実感が得られたりします。
さらに心の充実感も得られ、生きがいにつながります。
今まで培ってきた経験やスキルが活かせると、より満足感が得られ積極的な思いを持って日常を送れるでしょう。
孤独死の原因から考える予防方法について
孤独死の予防1・訪問サービスを利用する(ヘルパー、宅配サービス、新聞配達など)
毎週決まった曜日に宅配サービスがくる、毎週数回ヘルパーが来るなど、定期的に自宅に来てくれる訪問サービスを利用できます。
定期的に来てもらえると、なにかあってもすぐに対応してもらえるため心強いでしょう。
今では各サービスが市町村と協力し、異変があったら行政に連絡するという体制を作っています。
その中でも新聞配達は、孤独死の予防に役立つでしょう。
新聞配達は、休刊日以外毎日配達先を訪問します。
そのときポストに新聞や郵便物がたまっていると、配達員が異変に気づき早期に発見してもらえる可能性があります。
ポストの異変だけでなく、集金などの機会に話し相手になってくれることもあるため、ひとり暮らしの高齢者の孤独死から守ってくれるでしょう。
孤独死の予防2・見守りカメラの導入
孤独死の予防のため、健康状態を目視で確認できる見守りカメラを設置することができるでしょう。
呼びかけにも対応しているため、離れた場所からでもコミュニケーションを取ることが可能。
核家族化が増加している現代、離れて暮らす親の安否確認は非常に重要です。
見守りカメラは暮らしをそっと見守り、検知機能で異変を感じたらメールで通知がくるため早期発見につながります。
カメラの中には、温度センサーがついているものもあります。
夏の暑い時期、室内温度が上がりすぎて熱中症にならないよう、離れている家族などが温度を確認し、高すぎると声かけをするなどの対策が可能になるでしょう。
わずかな体調の変化や生活の変化に気がつけるのも見守りカメラの特徴です。
高齢の家族をしっかり見守り孤立せず孤独死を防ぐため、見守りカメラの導入を検討するのはいかがでしょうか。
孤独死の予防3・健康的な食生活を心掛ける(食事宅配サービスなどの利用)
ひとり暮らしの高齢者の食生活は、以下のような傾向があるため注意が必要です。
☑ 食べるものがいつも同じ
☑ 食事が偏ってしまう
☑ 買い物や料理を考えたり行ったりするのが億劫になる
☑ 食事そのものへの関心が薄れ、回数が減ってしまう
などです。
このような食生活の要因から、低栄養の状態になってしまうのです。
また体力の低下にともなって、消化や吸収力の低下、飲み込む力の弱まりにより食欲も減っていきます。
その結果、低栄養になると健康にも害がおよび、最悪の場合死に至るケースもあるでしょう。
食事宅配サービスなどを活用し、栄養バランスを考え正しい食生活を送ることも孤独死を予防するための大切な方法です。
また、食事を宅配してくれるときには同時に安否確認にもなるので安心です。
孤独死の予防4・福祉サービスとの繋がりをもる(ケアマネとコンタクトをとる、デイサービスやデイケアを利用する)
ケアマネと定期的にコンタクトを取ることも予防のひとつ。
たとえば、令和元年の東京都監察医務院のデータによると、東京23区で暑い夏に熱中症で亡くなった都内の高齢者は135人で、そのうち122人が屋内で亡くなっていたという結果が出ています。
そして、122人のうち81人がひとり暮らしで、81人中69人の部屋にクーラーが設置されていませんでした。
クーラーを持たない高齢者の熱中症による孤独死を防ぐため、ケアマネは担当する高齢者の家にクーラーが設置してあるかなどの確認が必要です。
また、デイサービスやデイケアを利用すると、その場所に来ている他の高齢者との関わりが持てたり、お迎えなどによる接触により高齢者の状態を把握できたりするため、孤独死の予防につながるでしょう。
孤独死の予防5・センサーの導入(人感・温度・湿度センサー、ベッド・トイレセンサーなど)
高齢者の家にセンサーを設置し見守る方法です。
利用する人のライフスタイルに合わせた見守りが可能。
センサーで人の動きを検知し、離れて暮らす家族にお知らせが届きます。
検知しないまま長時間過ぎると、センサーを取り付けた会社から家族に連絡が入るようになっています。
居間やトイレなど生活するのに欠かせない場所に設置し、室内の温度や湿度、照度や動きから高齢者の状態を確認します。
見守りカメラと似ているところもありますが、カメラがないものもあるため、プライバシーが守られ安心できるという意見もあるようです。
何か異変があった場合でも早期発見につながるため、ひとり暮らしの高齢者にとっても家族にとってもメリットが大きいのではないでしょうか。
孤独死の予防6・特養や老人ホームへの入所を検討する
高齢者が入居可能な施設はさまざまあります。有料老人ホーム
病院などを併設しているサービス付き高齢者向け住宅
グループホーム
特別養護老人ホーム
などです。
特養や老人ホームなどの施設では、スタッフによる定期的な巡回での見守りや健康管理がしっかり行われています。
また、他の入居者との交流も頻繁にあるため孤独死を防ぐことにつながるでしょう。
看護スタッフの常駐や通院サポートもあるため、体調管理の心配はいりません。
部屋でひとりでいる場合でも、設置されている緊急ボタンを押すと担当者に通知されるためすぐに対応してくれます。
老人ホームでは常にだれかがいて様子を見てくれているため、異変があればすぐに変化に気づいてくれます。孤独死を防ぐため、施設への入所を検討することも予防法のひとつでしょう。
孤独死の原因から考える見守りサポートについて/自治体や民間会社
民間警備会社(SECOM・ALSOKなどによる見守りサービスの特徴や内容について
ALSOKでは緊急通報装置を部屋の中に設置し、非常時には24時間いつでもガードマンが駆けつけてくれます。また健康についての相談も24時間可能です。
緊急時にボタンを押すだけというのも、高齢者にとっては助かるでしょう。
すぐに駆けつけてくれたり、健康相談で少しの不安にも答えたりしてくれるのは大きな安心感が得られます。
SECOMはセンサーを室内の生活動線に設置し、安否を見守ります。
一定の時間、動作を検知しなければセコムに通知され駆けつけてくれます。こちらも24時間いつでも対応可能。
急な体調不良などのときには救急通報をしてくれるので、離れて暮らす親の見守りに安心です。
さらにアプリを利用すると、親の様子を知りながらコミュニケーションを取ることができます。
電気会社による見守りサービスの特徴や内容について
分電盤に専用センサーを取り付けることで、日常的に使用する家電の利用状況からAIが分析し、家族のスマートフォンに通知をして見守ってくれるサービスです。
電気の動きで、遠く離れて暮らす親の生活リズムを把握し、スマートフォンで確認できます。
開始時は30分ごとの電気の使用量データを約30日間蓄積し、生活リズムの変化を推定します。
その後、いつも使っている電気使用量をAIが分析し、いつもと違う生活パターンが見つかった場合、家族に通知がくるようになっています。
生活リズムが一定の範囲を超えた場合、見守る人に以下のような変化の内容をお知らせします。
1日の始まりがいつもと違う
1日の終わりがいつもと違う
使用量に一定の変化があった
リズムに変化があった場合、上記のような連絡が家族に入ります。
通知がなければなにも異常はありません。
電気会社による見守りはカメラの設置や専用家電の購入の必要もないため、コスト面でも始めやすいでしょう。
ガス会社による見守りサービスの特徴や内容について
親の自宅の毎日使うドア、たとえばトイレのドアや部屋のドアにセンサーを設置し、センサーがドアの開け閉めを感知。24時間開閉がなければ、連絡してくれるサービスです。
安否確認が取れない場合には、家族のほうにメールで連絡がきます。
またガスメーターがガスの使用状況を記憶し、利用状況を毎日家族に通知し安否確認してくれるものも。
一定期間ガスの利用が確認できない場合には、集中監視センターに通報してくれます。
さらに24時間365日、見守る家族のスマートフォンに離れて暮らす親の様子を通知し、見える化・お知らせをしてくれるサービスも。
また、睡眠状態を計測するマットセンサー、温湿度センサー等から、親の日々の生活を見守る家族をサポートしてくれるサービスもあります。
郵便局による見守りサービスの特徴や内容について
郵便局が行うみまもりサービスには以下のようなサービスがあります。
☑ みまもり訪問サービス
☑ みまもりでんわサービス
☑ 駆けつけサービス
です。
訪問サービスは、家族と本人の安心安全のため、見守り対象の高齢者の家の近くの郵便局社員が定期的に家を訪問し見守ってくれます。
毎月1回、30分程度質問しながら会話をし、生活状況の確認。
そして結果を自治体や家族にメールや郵便で報告してくれます。
報告先は3名まで設定可能です。
でんわサービスは、毎日決まった時間帯に利用者に自動音声電話をし、体調確認を行い、結果を自治体や家族にメールで伝えるサービス。
駆けつけサービスは上記2点のサービスにオプションとしてつけられるもの。
もしもの時、家族からの依頼により、警備会社が駆けつけるサービスとなっています。
親の生活状況を把握したい、忙しくて頻繁に連絡や帰省ができない、人との会話で元気になってほしいと願う家族にとって、おすすめの見守りサービスです。
アプリの利用による見守りサービスの特徴や内容について
近年では、高齢者のスマートフォンの活用が増加しており、それに伴ってアプリを使い孤独死対策のためのサービスが続々と出てきています。
たとえば、NTTドコモの「つながりホッとサポート」というアプリ。
アプリを登録し、その後は普段通り使うだけなので、スマホ操作に慣れていない高齢の人でも簡単に使えるアプリとなっています。
スマホの利用状況を、指定したメンバーにメールで送信するため、遠くにいる家族でも安否確認が可能です。
またワンタッチで緊急電話の発信やメールの送信が可能な「ラクホン」。
緊急用のボタンを押すだけで自分の状況をお知らせしたり電話をしたりできるため、操作が簡単です。
一定期間スマートフォンの動きがない場合には、緊急メールが送信されるかブザーがなる仕組み。
高齢者のために開発されたアプリのため、スマートフォンの操作が難しいと感じている人には使いやすいアプリとなっています。
電話の利用による見守りサービスの特徴や内容について
電話での見守りサービスの中には、ひとりで暮らす高齢者に、毎日決まった時間に電話をし元気かどうかの安否確認をするサービスも。
利用者はアナウンスを聞きながら、電話のボタンを押しその日の体調を答えます。
その後、結果を離れて暮らす家族へメールでお知らせ。
毎日の安否確認をすることで、異変を早期発見でき孤独死防止につながるでしょう。
また、毎朝起床後に電話をし天気予報を聞くことで安否を知らせるサービスも。
起床時間を過ぎても電話がない場合には確認電話がかかってきて、それでも応答がなければ緊急連絡先に連絡がいくというシステムになっています。
さらに、週に1回10分程度担当の人が電話をし、見守ってくれるサービスもあります。
電話の内容をその都度家族にメールで知らせてくれるため、親の状態を把握するのに役立つでしょう。
また必要に応じ、適切な医療機関を紹介してくれることもあるため、本人と家族双方に安心です。
孤独死の原因や予防・対策についてまとめ
現在、家族や親族とのコミュニケーションが減り、人との付き合いが希薄になってしまった高齢者の孤独死が増えています。
また、核家族化が進みひとり暮らしをする高齢者が増えている中で、孤独死というのは家族にとっても大きな影響があり悲しいものです。
そうならないためにも孤独死の原因を知り、予防や対策を十分にすることは非常に重要となっています。
遠く離れて住む家族であっても対策できるサービスやアプリなどが増えているので、利用者と家族に合った方法を探してみるのはいかがでしょうか。
この先も高齢者のひとり暮らしは増加していくと予想されていますから、自治体や民間の見守りサービスを周知させ活用してもらい、何より地域や人とのつながりを大切にして、孤独死を予防していきましょう。