「親族が孤独死した部屋の遺品整理はどのようにすればいい?」
「孤独死を発見してから遺品整理するまでの流れを教えて」
親や親せきが孤独死したとき、どのように遺品整理をすすめれば良いのか分からないという方が多いと思います。
孤独死があった部屋の遺品は、大半のものが処分が必要になります。
孤独死があった部屋は腐敗臭が酷く、ご遺体の周りにあるものは細菌がついているケースも多いからです。
遺品整理をしようとしても、残しておけるもの、処分するべきものの判断が難しいのです。
親や親せきの孤独死を知ったとき、驚きと同時に悲しみやショックもあると思います。
精神的な負担が大きい中で遺品整理や部屋の清掃もしなければならないのは、ご家族にとってとても大変ですよね。
このページでは、孤独死があった部屋の遺品整理は誰が行うのか?孤独死があった部屋の遺品は大半が処分される理由・孤独死があった部屋の遺品整理の注意点などについて、詳しく紹介しています。
ぜひ、参考にしていただけると幸いです。
遺品整理・生前整理の【半額屋】では、孤独死現場の遺品整理や、特殊清掃を行っています。
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孤独死があった部屋の遺品整理は誰が行う?
「孤独死した部屋の遺品整理は誰がやるの?」
「孤独死があった部屋の片づけって何からすればいいの?」
親族が孤独死した時は、悲しみはもちろんですが、1人で逝かせてしまった罪悪感やショックなどでパニックになる方も多いと思います。
孤独死のあった部屋の遺品整理は親族が行うのですが、誰がやるべきなのか分かりにくいですよね。
それに、孤独死があった部屋の片づけや清掃は誰がやるべきなのかも不安になりますよね。
孤独死のあった部屋は、遺体の発見までの時間が経っていると腐敗臭が強く、掃除をしただけでは臭いが落ちません。
また、体液などで汚れがひどいケースが多いので、掃除をしただけでは元の状態に戻すのは難しいのです。
このページでは、孤独死があった部屋の遺品整理の方法や注意点、特殊清掃業者の料金相場などについて詳しく紹介しています。
参考にして頂けると幸いです。
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【遺言書がある場合は?】孤独死があった部屋の遺品整理は誰が行う?
孤独死が起こったとき、ほとんどの場合は故人の子供や兄弟姉妹、もしくは近しい親戚などが遺品整理するのが一般的です。
しかし法律上の観点から、遺言書がある場合は、部屋の遺品整理を実施するのは遺言書に記されている「相続人」になります。
相続人とは、相続権利を放棄せず、実際に相続する権利を有する人のことです。
民法964条によると、被相続人(亡くなった人)には、遺言によって財産を処分することが認められています。
つまり、遺言書がある場合には、相続権利を放棄しない限り、内容通りに相続手続きを進めるのが原則です。
遺言書には、民法で定められた法定相続人より効力があるため、遺言書がある場合には「相続人」が遺品整理を行うのが義務となります。
【遺言書がない場合は法定相続人が行う】孤独死があった部屋の遺品整理は誰が行う?
法定相続人とは?
孤独死があった部屋の遺品整理において、遺言書が残されていれば「相続人」が行いますが、残されていない場合には「法定相続人」が行わなければならないでしょう。
法定相続人とは「民法の定めにおいて相続する権利を持っている人」のことで、遺言書などが存在せず、相続人が決定していない場合は、法定相続人が財産を相続する形式です。
法定相続人には、配偶者・子や孫・父母や祖父母・兄弟姉妹などが含まれており、遺産分割協議で決定した人が遺産を相続します。
遺産を相続した場合には、遺品整理を行う義務が生じてくるため、担当が決まれば放棄することができないでしょう。
仮に、遺産分割協議において相続人が複数いる場合には、各相続人で遺品整理を分担します。
相続人が相続の権利を放棄したらどうなる?
相続人が相続の権利を放棄した場合にはどうなってしまうのでしょう。
相続人として指定されていても、相続したくない場合には「相続放棄」の手続きを行えば、遺品を整理しなければならないという義務がなくなります。
しかしながら、相続権を失っても管理義務が残ってしまうため、賃貸住宅や持ち家などの特殊清掃費を請求された場合には、支払い義務が発生するでしょう。
また、特殊清掃を実施していない状況で、近隣に健康被害を与えたときには「損害賠償」を請求される可能性も生じてきます。
相続放棄における注意点として、相続放棄の手続きを行う前に、遺品整理をしたり業者に依頼して遺品整理の費用を支払ったりした場合には、遺産相続する意志を示したことになり相続放棄ができなくなります。
相続財産管理人とは?
相続財産管理人とは、相続人が不在の場合に家庭裁判所から選任される人のことであり、その役割は、遺産を管理・遺産を清算・残った遺産を国庫に帰属させる職務を行います。
相続財産管理人が選出されるケースは以下のとおりです。
被相続人(亡くなった人)に相続人がいないとき 孤独死で亡くなった人に、相続する人が誰一人存在しない場合は、相続財産管理人が選任される可能性があります。
ただし、亡くなった人に遺産がなければ、管理する必要性がないと判断され、選任されないこともあるようです。
相続人全員が相続放棄をしたとき 本来なら相続するであろう人、全員が相続を放棄してしまった場合、相続財産管理人が選任されます。
相続人には、相続権を放棄しても「管理義務」の責任を負う必要があり、その管理責任から逃れたい場合に相続財産管理人に引き継いでもらいます。
相続を放棄する理由はさまざまですが、亡くなった人に借金などのマイナスの財産がある、もしくは遺品整理をしたくないなどが挙げられるでしょう。
特別縁故者が相続したいとき 特別縁故者が亡くなった人の財産を相続したい場合、相続財産管理人を選任します。
ただし、相続人が存在するときには遺産の相続はできません。
特別縁故者とは、内縁の妻(夫)・相続人ではない親戚・献身的に看護や介護をしていた人などのことです。
債権者が返済を希望するとき 亡くなった人の借金の返済を債権者が望んだ場合、相続財産管理人の選任を申し立てることがあります。
亡くなった人の債務がなくなることはないため、相続財産管理人を通して清算してもらいます。
関連ページ:【残置物処分】適切な処分方法や費用相場は?正しい処分方法と業者の選び方
孤独死があった部屋の遺品はほとんど処分される理由について
孤独死の問題は、今や社会問題の一つとして認識されています。
その中でも特に、孤独死があった部屋の遺品に対する処分の問題は深刻です。
しかし、実際にはそれらの遺品がほとんどが処分されてしまうという実態があります。
本記事では、その理由について解説していきます。
さまざまな要因から、処分されることが避けられない現実を知ることで、私たちが孤独死の問題に対して取り組む上で、一歩進んだ考え方を持つことができるかもしれません。
理由1・腐敗臭が染みついているため
孤独死があった部屋では、時間経過と共に遺体が傷み、腐敗臭が発生してから発見されることが多いです。
孤独死で発生する死臭は、チーズや生ゴミが腐敗したような匂いであり、遺体の状況によっては尋常ではないほどの悪臭が漂っていることでしょう。
そのため、家電製品・家具・衣類のほかに、床や壁などにも腐敗臭が染みついています。
遺品整理のために、故人の所持品を残したいと考えていても、腐敗臭によって処分されることがほとんどです。
消臭スプレーなどで一時的に臭いを抑えても、腐敗臭が強烈すぎて遺品として残すのが困難な状態になっています。
特に、長い時間放置されて遺体の発見が遅れた場合には、普通なら形見分けする遺品であったとしても処分される可能性が高いでしょう。
理由2・細菌や雑菌が発生しているため
孤独死の現場では、腐敗臭のほかにも、腐敗した遺体から大量の細菌や雑菌が発生しています。
遺体からハエやウジが大量発生し、腐敗している場所に卵を産みつけて増殖、日を追うごとに劣悪な環境を作り出していきます。
また、害虫の発生以外に、目に見えない細菌が同じように繁殖している可能性も。
こうした環境のなかでは、部屋中に細菌が拡散されており、壁やふすま・家財・故人の所持品に付着している可能性があるため、遺品のほとんどが処分対象となっています。
仮に除菌剤で処理したとしても、病原菌を取り込んでいる危険性がある場合は、遺品として残しておくのが厳しくなるでしょう。
どうしても遺品として残したいときは、特殊清掃を得意としている業者などに確認を取ってから残すようにしてください。
理由3・家財の多くが汚れてしまうため(体液などにより)
孤独死があった部屋の遺品が棄てられてしまう3つ目の理由は、遺体からの体液や血液などによって部屋中を汚すことにあります。
腐敗した遺体が長期間放置されると、体から流れ出た体液などが床や畳に染みこんでしまう結果に。
酷いときには、床や畳の交換だけでなく、建物を解体してリフォームが必要なケースも起こりうるでしょう。
ほかにも、家具や家電といった家財に体液や血液が付着していたら処分の対象になります。
体液などによって付着した家財の多くは、強い死臭で気分が悪くなったり、ウイルスに感染したりする危険性があるため、ほとんどが処分されるようです。
また、遺品整理の際に注意しなければならないのは、体液や血液などに直接触れないこと。
触れてしまうと、強烈な臭いが手に付着して、周辺の家財に汚れや臭いが広がる危険があるので十分に気をつけましょう。
関連ページ:【特殊清掃の現場でウジ虫が発生する原因】孤独死現場で虫やハエが発生する理由や清掃方法
孤独死があった部屋の遺品整理は業者に依頼したほうが良い理由について
孤独死とは、誰も気づかずにひとりで亡くなるという悲しい現実です。
その後の遺品整理については、その人に関わる遺族や家族が担当することが一般的です。
しかし、中には見知らぬ部屋で孤独死した人が残した家財道具や大量のゴミなど、遺族が手に負えないというケースもあります。
そんなときには、プロの業者に依頼することが一番の選択肢となります。
今回は、孤独死があった部屋の遺品整理を業者に依頼するべき理由について、深く掘り下げて解説していきます。
理由1・スピード重視だから(1日遅れると腐敗臭が酷くなる)
孤独死があった部屋では、1日でも発見が遅れると腐敗臭が酷くなり、消臭するのに時間がかかるため、特殊清掃などの業者に依頼するのが良いでしょう。
なぜなら、孤独死における処置として最も苦労するのが「腐敗臭」だからです。
長い時間放置された部屋では、遺品などの家財や床・壁に遺体から放たれた腐敗臭がこびりついているケースが考えられます。
孤独死があった部屋は、時期によって腐敗のスピードに違いがあり「夏場は2日から3日程度」「冬場は5日から7日程度」で臭いが発生することが多いです。
仮に冬場であっても、暖房がつけっぱなしの状態になると、温度の高い所にある遺体は腐敗が早く始まり、臭いの発生が起こりやすくなります。
特に、アパートやマンションといった賃貸物件の場合は、元の状態に回復させる必要があるため、早めに遺品整理を進めなければならないでしょう。
そのためにも、特殊清掃や遺品整理を得意とする業者に依頼するのがおすすめです。
理由2・特殊な消臭が必要だから(腐敗臭が酷く窓は開けられない)
孤独死の現場では、発見の遅れから腐敗臭が充満しているケースがあり、換気する意味で窓を開けてしまう可能性があります。
しかし、腐敗臭がするなかでは勝手に窓を開けたり、換気扇を付けたりする行動をしてはいけません。
窓を開けてしまうと、周辺地域に腐敗臭が広がるリスクがあり、近隣からのクレームを受けてしまいます。
腐敗臭が酷い場合には損害賠償を請求される可能性も。
腐敗臭は、個人レベルで除菌スプレーや消臭剤を使用しても消えることはありません。
腐敗臭に対応できるのは特殊清掃業者であり、臭いを完全に消しさる技術や設備を持っています。
特殊清掃業者は、薬剤散布・専用のコーティング剤や機材による消臭や脱臭が可能です。
また、臭いを吸収した壁紙を剥がしたり、床を解体して床下の匂いを除去したりする技術に優れています。
したがって、特殊な消臭には業者への依頼が必須になってくるでしょう。
理由3・消毒や除菌が必要だから(雑菌や害虫が発生していることが多い)
孤独死が起こった部屋では、遺体もしくは周辺場所に雑菌や害虫が発生している場合が多いため、特殊清掃業者による「消毒や除菌」が必要です。
孤独死のあった現場に立ち入って、あれこれ触れてしまうと健康被害のリスクが高まります。
例えば・・・
✅ 害虫や害獣による伝染病感染
✅ 空気中にあるウイルス感染
✅ 体液からの病原菌
✅ 血液からHIV感染
✅ カビ菌
など これらの健康被害を避けるためにも、個人活動は行わず殺菌作業の技術を保有している「特殊清掃業者」に任せることが大切です。
特殊清掃業者では、防護服・防毒マスク・ゴーグル・腕カバーなどを装着し、完全防備で除臭作業を行います。
ほかにも、専門の薬剤や機材による消毒や除菌、殺虫剤の噴霧による害虫の駆除などに対処してくれます。
理由4・特殊清掃+遺品整理を同じ業者に依頼したほうが料金を抑えることができるから
孤独死が起こった現場では、特殊清掃をしながら遺品整理も行ってもらえる特殊清掃業者に依頼するのがおすすめです。
理由として挙げられるのが次の3つです。
✅特殊清掃・遺品整理を並行して実施すると時間短縮となり効率が上がる
✅ 同じ業者に依頼した方が費用が安くなりやすい
✅ 窓口が1か所になることで連絡・支払いが簡潔化できる
特殊清掃と遺品整理を分けて別々に依頼してしまうと、手続きにかかる時間や作業時間の調整、それぞれにかかる人件費が発生します。
そうなれば、清掃してから遺品整理まで終了するのに、時間と料金がかさみ効率的にはいかなくなるでしょう。
窓口を1つにして人件費を抑え、かつ時間効率を良くするためには、「特殊清掃+遺品整理」が同時に行える業者に依頼することがベストです。
孤独死があった部屋の特殊清掃+遺品整理の流れについて
「孤独死」という言葉は、最近では良く耳にするようになったかもしれません。
誰もが独り暮らしをしている訳ではなく、身近な方が孤独死を遂げられた場合、その遺体を見つけた方や遺族の方は、そのショックから立ち直るのに時間を要することもあるでしょう。
そしてその後、特殊清掃や遺品整理が必要になるときもあります。
本記事では、孤独死があった部屋の特殊清掃について、プロの専門家が徹底解説いたします。
また、遺品整理までも含めた作業工程についても説明していきます。
このようなことが起こった場合、どのように対処していけばよいのかを知ることができるでしょう。
関連ページ:【孤独死を発見後の流れ】警察からの連絡から葬儀までの流れ/遺族がするべきこと
流れ1・発見したらすぐに特殊清掃+遺品整理が可能な業者に連絡をしましょう
孤独死を発見したら、特殊清掃と遺品整理が両方頼める業者に連絡することが重要なポイントです。
「特殊清掃と遺品整理」が一度に依頼できると、別々に頼む手間や費用を抑えることができます。
また、孤独死現場では遺体環境が悪化する一方となり、状態が悪くなればなるほど作業にかかる時間も費用も多くなってしまう可能性が生じてくるでしょう。
近隣から苦情が入る場合も視野に入れて、できる限り早めに依頼するようにするのが得策です。
流れ2・2~3か所の業者に相見積もりをしましょう(適正な料金を把握しましょう)
特殊清掃業者への見積もりは、適正料金を知るためにも必ず複数の業者にお願いしましょう。
2、3社の業者から相見積もりを取るメリットは以下のとおりです。
✅ 費用相場が把握できる
✅ 作業内容を比較できる
✅ 適当な作業を行う業者・悪徳業者などを選ぶリスクが少ない
✅ 料金比較により交渉できる 少々手間はかかりますが、適正料金で納得のいく作業を行ってもらうためにも、相見積もりを取るようにしてください。
ただし、孤独死の現場はどんどん状態が悪化していくため、見積もり費用が高くなりやすいです。
相見積もりを取る場合には、のんびりぜずにすぐに見積依頼を行いましょう。
流れ3・見積もり書の確認+契約
特殊清掃業者への依頼には、現場実績が豊富なのか、所持している資格はあるのか、過去の評価やクチコミに問題がないかをチェックしておきましょう。
また、相談した際の対応や項目が細かい見積もりをしてくれることで、サービス内容の良し悪しが分かり、悪徳業者の見極めが可能になります。
これらをチェックしたうえで、見積もり書の内容をしっかりと確認し契約するようにしましょう。
業者が決定すれば、あとは作業予定日を確認して特殊清掃の開始です。
流れ4・特殊清掃を行う
特殊清掃の主な内容は?(体液や血液の除去、消臭、消毒、害虫駆除、除菌、リフォームなど)
孤独死が発生した場合、特殊清掃業者の主な内容は以下のとおりです。
●体液や血液の除去
遺体から出た体液や血液が壁や床に染みついた汚れは、通常のハウスクリーニングでは対応できないため、専用の薬品を使用して完全に除去します。
●消臭・消毒
腐敗臭は、市販の消臭剤では消すことができないので、除去するための特殊な薬品や器具を使って消臭・消毒を実施。
●害虫駆除・カビなどの除菌
遺体の状況や家の環境によってゴキブリやウジ虫などが大量発生している場合は有効な薬品や器具を使用して対処、またカビが発生している場合は除菌。
●リフォーム 遺体の腐敗が酷い場合は、フローリング・壁紙の張替え・備品の交換等を実施。
風呂場が遺体現場の場合には浴槽や排水溝などを交換する可能性もあります。
流れ5・遺品整理を行う
貴重品や不用品の仕分けを行う(業者を相談しながら進めましょう)
特殊清掃と遺品整理を扱っている業者では、遺族同伴もしくは遺族に代わって孤独死した家の遺品整理を行ってもらえるサービスがあります。
「貴重品」や「不用品」など細かく仕分けしてくれますので、そこから何を残すかを相談しながら整理作業が進められます。
遺品の仕分けは大きく4つに分けられます。
✅ 財産:預金通帳や現金・貴金属・生命保険証書・銀行印など
✅ リサイクル品:家電・家具など
✅ 思い出の思い出の品:写真・アルバム・故人の形見など
✅ 処分品:残すもの以外は処分の対象 遺品についた汚れや悪臭などを綺麗にしてくれる場合もありますが、腐敗臭が酷い遺品は処分される可能性があります。
買取が可能な遺品があれば作業費用から減額することもできる
遺品を買取してくれる特殊清掃業者であれば、買取して作業費用から減額してくれるサービスがあります。
遺品整理によって仕分けられた不用品(家具や家電など)は、処分するのにお金がかかる場合がほとんどです。
しかし、買取可能な業者であれば、家具・家電といった家財道具はもちろん、時計・アクセサリー・貴金属類などまとめて買い取ってくれる可能性があります。
その場合には、買い取った料金分を作業費用から差し引いてもらえるでしょう。
流れ6・原状回復が完了したら清算をする
●孤独死発見から清掃が完了するまでの流れ
●特殊清掃と遺品整理が行える業者に依頼
●数社に見積もりを依頼
●見積もり確認からの契約
●特殊清掃を実施
●遺品整理を実施
●原状回復(最終の消臭・消毒・リフォームまで)
●清算 孤独死の発見から原状回復まで、一連の作業が完了したら費用を支払います。
清算する費用は、孤独死の状況・発見された家の間取り・作業時間・作業人数・依頼内容などによって変動します。
また、依頼する業者によって、作業内容や作業状況に応じて作業前の支払を要求する場合がありますので、事前に確認や相談をしておきましょう。
孤独死があった部屋の遺品整理の注意点について
「孤独死」という言葉を聞いたことがありますか?
誰にも気付かれず、ひとりで亡くなってしまうことを指し、非常に悲しい事件です。
そして、孤独死のあった部屋には、その方が使っていた家具や衣服、木綿など、多くの遺品が残されます。
遺品整理は、亡くなった方への敬意や感謝を示す大切な行為ですが、孤独死のあった部屋での整理には、特別な注意が必要です。
本記事では、孤独死のあった部屋の遺品整理における注意点を解説します。
遺品整理に携わる方や、近しい人が孤独死を経験された方にとって、参考となる情報を提供します。
注意点1・特殊清掃前に部屋に入らない
腐敗臭により体調不良を起こす可能性がある
孤独死が起きた現場では、長い時間遺体が放置されている可能性があり、床などに遺体の体液や血液が残っている場合があります。
体液や血液に触れてしまうと感染症のリスクがあると同時に、遺体からの腐敗臭で体調を悪くする危険性があるため、特殊清掃前の部屋には入らないように気をつけましょう。
いくら他人に見られたくないものがあったとしても、体調不良を起こす可能性がある以上、特殊清掃業者に片付けを任せるのが原則となります。
現場を見ることで精神的なトラウマとなる可能性がある
腐敗臭のほかに注意すべき点は「孤独死の現場を目の当たりにすると精神的なトラウマ」となる可能性です。
遺体が、親や親しい知人ともなれば強烈なショックを受けることも考えられるでしょう。
また、床に残された体液・血液・排泄物・大量のハエ・ウジなどの害虫で気分が悪くなり、精神的ダメージを受けることもあります。
最悪のケースは、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を発症する可能性があるため、特殊清掃が終わってから入室し、遺品整理をするようにしましょう。
注意点2・遺品整理の際はマスクと手袋をつけましょう
血液や体液などの汚れがつくので手袋でガードしましょう
遺品整理の際に、家財道具や日用品、貴重品などに触れる場合には血液や体液といった汚れがつかないように手袋をしてガードするようにしましょう。
遺体からの血液や体液は、部屋中に蔓延している可能性があるため、直接部屋にある物に触れないように気をつけなければなりません。
わずかな腐敗体液や血液が1度でも手についてしまうと、強い臭いがこびりついてなかなかとれないでしょう。
また、ハエやウジなどの害虫が発生している劣悪な環境下では、リスク回避も兼ねて手袋の装着を心がけてください。
雑菌や細菌を吸い込む可能性があるのでマスクをつけましょう
孤独死の現場での遺品整理は、腐敗臭が充満するなかで行う作業になっているため、マスクの装着は必須になってくるでしょう。
臭いを防止するのも重要ですが、遺体に侵入した細菌や雑菌は、ほこりやゴミに混ざってあらゆる場所に入り込んでしまっている危険性が考えられます。
室内に残った細菌や雑菌は、感染症を引き起こす原因にもなり得るので、遺品整理の際には細菌・雑菌を吸い込まないためにも、マスクをつけることが大切です。
注意点3・窓を開けない
近隣に腐敗臭が充満してしまう
孤独死のあった現場では、部屋中に悪臭が漂っている可能性が高いため、近隣に腐敗臭が漏れないよう注意してください。
強い腐敗臭が近隣の自宅に流れてしまうと、大きなトラブルになってしまう可能性があります。
近隣の洗濯物に腐敗臭がついてしまったり、大量のハエが発生して害虫被害を与えたりするリスクが考えられますので、決して窓を開けないようにしましょう。
たとえ、所有している持ち家であったとしても、換気目的で空気を入れ替えてはなりません。
注意点4・お風呂を流さない(現場がお風呂場の場合)
皮膚や髪の毛などが排水溝に詰まる恐れがある
孤独死の現場がお風呂場の場合には、汚れを落とすために自己判断で水やお湯を流さないことが重要になってきます。
理由として、浴槽に腐敗した髪や皮膚、もしくは骨などが残っている可能性があり、水やお湯を流してしまうと、排水溝の詰まりの原因となるからです。
仮に、腐敗物が無かったとしても、遺体跡には体液や血液が付着しているため、流してしまうと近隣に悪臭を発生させる危険性があります。
お風呂を流す前に、特殊清掃業者に確認を取ってから対応するようにしましょう。
注意点5・残せる遺品はほとんどないことを知っておきましょう
孤独死の現場での遺品整理は、残せるものがほとんどなく「汚れていない、きれいな遺品」だけを残すことが大切です。
何日も放置された現場には、悪臭や細菌が大量に漂っており、遺品に腐敗臭や細菌が付着しているケースが多く見られます。
残したい遺品がある場合には、除菌スプレーを使うなどして細菌を取り払っておきましょう。
素人では判断しにくい遺品は、業者に確認してもらい処分の有無を判断する必要があります。
孤独死の現場で残せる遺品は、ほとんどないことを知っておきましょう。
孤独死のあった部屋の特殊清掃+遺品整理の費用について
孤独死のあった部屋の特殊清掃及び遺品整理には、専門家による業務が必要となります。
しかし、その費用についてご心配の方も多いことでしょう。
今回は、孤独死の現場において必要となる清掃及び整理に要する費用を一例としてご紹介します。
また、コスト削減に繋がる情報も合わせてお伝えし、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです。
特殊清掃のみの料金相場について
間取り | 料金相場 | 作業人数 | 作業時間 |
1R・1K | 30,000~80,000円 | 1~2人 | 1~3時間 |
1DK | 50,000~120,000円 | 2~3人 | 2~4時間 |
1LDK | 70,000~200,000円 | 2~4人 | 2~6時間 |
2DK | 90,000~250,000円 | 2~5人 | 2~6時間 |
2LDK | 120,000~300,000円 | 3~6人 | 3~8時間 |
3DK | 150,000~400,000円 | 3~7人 | 4~10時間 |
3LDK | 170,000~500,000円 | 4~8人 | 5~12時間 |
4LDK~ | 220,000~600,000円 | 4~10人 | 6~15時間 |
孤独死が発見されるまでの期間が長いと特殊清掃の料金が高くなる
孤独死は、死亡後すぐに発見される場合と発見が遅くなる場合で、特殊清掃にかかる料金が違ってきます。
発見されるまでの期間が長いと、遺体が腐敗してしまったり、カーペットや畳に体液や血液などが染みついたりしています。
また、孤独死特有の臭いが部屋中に染みついて、広範囲にわたって汚れや細菌が広がっている可能性も考えられるでしょう。
汚れや臭いが酷くなればなるほど、脱臭・消毒・除菌などに手間がかかり、料金も高くなってしまいます。
夏は腐敗のスピードが早いため特殊清掃の料金が高くなるケースが多い
孤独死が夏場に発見された場合は、遺体の腐敗スピードが早いため、特殊清掃料金が高くなる傾向にあります。
夏場の遺体は「傷みが早い」「腐敗臭が強い」「害虫が発生しやすい」といった特徴があるため、時間経過に応じて部屋の汚れが酷くなりやすいです。
汚れが酷くなればなるほど、消臭・消毒・害虫駆除など強力な清掃作業が必要となり、その分だけ料金が高くなります。
孤独死の発見が1週間遅れただけで、数万円程度の料金差が出ることも起こり得るでしょう。
消臭や消毒に日数がかかる場合は料金が高くなる
部屋全体に臭いが染み込んでいる場合には、消臭や消毒に日数がかかるため、清掃料金が高くなりやすいです。
腐敗臭が酷くなると、強力な除菌剤や消臭剤で臭いを除去する必要があり、作業内容が多くなります。
作業内容が多くなれば、コストがかかり相場料金より高くなってしまいます。
また、時間が経つにつれて再び腐敗臭が出てくるケースもあるため、追加料金を支払って消臭を依頼することもあるようです。
孤独死した場所によっても、作業日数がかかり料金が高くなるケースも。
例えば、高層マンションに搬出用のエレベーターが1台しかない場合、不用品などの搬出時に腐敗臭が漏れないように注意するため、日数がかかってしまいます。
作業日数が多くなれば、料金総額も高くなる傾向にあります。
リフォームをしなければ原状回復が難しい場合は料金が高くなる
孤独死があった部屋で、リフォームをしなければならないほど原状回復が難しい場合は料金が高くなるでしょう。
リフォームを行わなければならない状況とは、遺体の損傷が激しく、汚物清掃・消臭剤や消毒剤の散布だけでは原状回復ができない場合です。
リフォームには以下の種類があります。
●フローリングの解体
●床の切りはずし
●便座の取替えや着脱
●洗面台や浴槽の撤去・交換
●壁紙の張り替え
状況によって違いがあるでしょうが、清掃や消臭・消毒に加えて「リフォーム」まで行えば、料金の総額は高くなるでしょう。
特殊清掃+遺品整理の料金相場について/1DKで120,000円~が相場
上記で示した表によると、特殊清掃のみの場合は「1DKで50,000円から120,000円」ですが、プラス遺品整理のオプションを付けると120,000円以上が平均的な相場になるでしょう。
特殊清掃のサービス料金相場
●床の特殊清掃:30,000円~
●浴室の特殊清掃:30,000円~
●消臭剤・除菌剤の散布:10,000円~
●畳の撤去:1枚3,000円~
●オゾン脱臭:1日30,000円~
●人権費:20,000円~ 遺品整理の料金相場(間取り別)
●1R・1K:30,000円~80,000円
●1DK:50,000円~120,000円
●1LDK:70,000円~200,000円
●2DK:90,000円~250,000円
あくまで一般的な料金相場になっており、孤独死の発見状況・清掃する部屋の間取り・清掃サービスなどによって大きく異なります。
孤独死があった部屋の遺品整理についてまとめ
孤独死が起こった部屋での遺品整理は、想像しているよりもはるかに手間や苦労がかかります。
単に遺品整理を行うだけでなく、部屋の清掃・片付け・不用品の処分とかなりのハードワークが強いられるでしょう。
また、孤独死現場を目の当たりにして、精神的にショックを受けることも考えられます。
孤独死現場での遺品整理は、到底素人が扱えるものではありません。
さまざまな問題を回避して孤独死現場の片づけを済ませるには、専門の特殊清掃業者を探して、遺品整理や特殊清掃を依頼するのがベストです。
「大切なものを残したい」「分別しながら整理していきたい」と考えているなら、専門知識や清掃技術を持っている特殊清掃業者に依頼して、スムーズな遺品整理活動ができるよう努めていきましょう。
私たち遺品整理・生前整理の【半額屋】では、孤独死現場の特殊清掃や遺品整理を行っております。
親や親せきの孤独死を発見した際には1日でも早く特殊清掃の専門業者に依頼されると安心です。
私たち【半額屋】は、365日24時間いつでもご連絡・ご相談いただけます。
関連ページ:【遺品整理業者の半額屋】遺品買取・不用品買取・生前整理/即日対応・全国対応